ダンス必修の実態
2012-07-19 13:28:10
ダンス必修化の影響とは?教師の悩みと生徒の実態を探る
中学校のダンス授業に関する意識調査
2023年、株式会社メニコンが実施したダンス授業に関する意識調査は、多くの教師たちが直面する問題を浮き彫りにしています。本リサーチは、全国の中学校教師200名を対象に行われ、ダンスが必修科目とされた背景や、学習における児童・生徒の実態について深堀りしています。
教師の困惑と生徒の実態
調査によると、約9割の教師が「児童・生徒がダンスをうまく学習できていない」と感じています。具体的には、72.5%の教師は「うまく学習できていない児童がいる」と答え、19%は「多くの児童がうまく学習できていない」と考えていることが明らかになりました。
その理由として挙げられているのは、教師自身の経験不足や、指導方法の不明確さです。「ダンスが苦手な自分がどう教えるか分からない」といった声も多く、指導力強化が求められています。
求められるダンス教材
教師たちが望む理想の教材は「見るだけで簡単に楽しく学べるもの」で、調査では72%の教師が「動画で学ぶことができる教材」を求めています。その後に、「楽しみながら学ぶもの(53%)」が続き、視覚的学習や楽しさの要素が重要視されています。これにより、教師たちがどれほど生徒の理解を深めるための教材を必要としているか明確です。
視力低下の影響
さらに、70%以上の教師が児童・生徒の視力が10年前に比べて悪化していると感じています。この高い割合が示すように、視力の問題はダンスを含む運動授業に影響を与えている可能性があります。特に、眼鏡をかけている生徒は運動を楽しみにくいと多くの教師が指摘しています。
具体的には、教師の97%が視力が悪くメガネをかけている児童・生徒が運動しにくいと感じており、球技や器械体操、ダンスなどの体を使う活動において特に影響が大きいことが分かります。視力の問題は、ただの個人の問題ではなく、チームや授業全体の進行にも影響を及ぼすため、対策が求められています。
メニコンの取り組み
このような問題を背景に、メニコンは「ダンス科目取り組みに関するアンケート」を通じて多くの教師に話を聞き、ダンス授業の現状を見直すきっかけとしています。また、メニコンでは新たに「メニコンダンス部」というWEBキャンペーンを開始し、ダンス学習をサポートする様々なコンテンツを用意しています。
様々なバックグラウンドを持つ教師たちが、児童・生徒たちにダンスを楽しく伝えられるよう、業界全体での取り組みが期待されます。ダンス指導の現場から、教師と生徒双方にとって最適な環境が整うことを願います。
会社情報
- 会社名
-
株式会社メニコン
- 住所
- 愛知県名古屋市中区葵三丁目21番19号
- 電話番号
-
052-935-1515