エムが資金調達成功!
2022-06-09 13:19:12
脳の健康を守る新技術、エムが資金調達成功で未来を拓く
株式会社エムが新たに得た資金で脳健康を支援
東京都港区に本社を置く株式会社エムは、脳の健康を測定し、解析するプログラム「MVisionシリーズ」の展開を進めています。最近、サムライインキュベートなどの投資家から総額2.15億円の資金を調達したことが報じられました。この資金は、同社が経営基盤を強化し、製品やサービスをより良いものにするための重要なステップとなります。
資金調達の背景
日本において、健康寿命を脅かす最大の要因の一つが脳の健康の問題です。特に認知症などの脳疾患は、発症から10年以上も前から進行することが多く、早期にその兆候を検出することが求められています。従来の脳ドックは、脳の重篤な疾患の早期発見が主な目的でしたが、未病段階にある脳の健康状態をチェックする手段は限られていました。
エムは、そのニーズに応えるために「MVisionシリーズ」を開発しました。このシリーズは、脳MRI画像を用いて全脳の健康状態を数値化し、同年代のビッグデータと比較することを可能にします。これにより、医療機関は新たな価値を受診者に提供できるのです。
MVisionシリーズの特徴
「MVisionシリーズ」には、一般向けプログラム「MVision health」と医療機関向けの「MVision brain」が含まれています。MVision healthは、医療機器ではなく、特定の疾病の予防や診断を目的としていませんが、受診者には健康な状態を確認する手段を提供します。
MVisionシリーズは、受診者により健康的な生活習慣を促すことを目指しており、その結果、認知症などの脳疾患を未然に防ぐことにつながると考えられます。現在、市場投入前のテストランを行い、さらにサービスの質を向上させるための改善作業が進められています。
今後の見通しと計画
調達した資金を活用して、MVisionシリーズの機能やユーザーインターフェースの改善が図られ、全国の医療機関が安心して導入できる体制を整えていく計画です。また、医療機器プログラムとしての認証や承認を進めるために、必要な人材やシステムの充実も急務です。
投資家の評価
サムライインキュベートの會義貴氏は、高齢化社会における健康寿命の延伸と認知症予防の重要性を指摘し、MVisionシリーズが未病段階からの早期対応を可能にする技術であると評価しています。経験豊富なエムのチームによる新しい未来の創造が期待されています。
株式会社エムの理念
エムは「未来の健康不安に、分析と対策を」をミッションに掲げています。代表取締役の関野勝弘氏と共同創業者の森進教授(ジョンズホプキンス大学)は、米国の最先端AI技術と日本独自の脳画像データを駆使し、世界の脳画像研究をリードすることを目指しています。
同社は、医療機関と連携を強化し、脳の健康状態を客観的に評価できる機会を提供し、社会全体で脳疾患対策に取り組むことができる環境を整えることに尽力しています。これらの取り組みを通じて、健康寿命の延伸へ寄与することが期待されています。
以上の背景から、株式会社エムはただの技術会社ではなく、健康寿命に関連する問題の解決策を模索するパートナーとして、社会に貢献することが期待されています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社エム
- 住所
- 東京都港区三田2丁目10番6号 三田レオマビル10F
- 電話番号
-
03-6811-5890