製菓学生の未来支援
2020-05-13 11:02:29
新型コロナで苦境に立つ製菓専門学生たち、その就職支援プロジェクト始動
新型コロナの影響を受ける製菓専門学生
製菓専門学校に通う学生たちは、新型コロナウイルスによる影響を受け、厳しい就職状況に直面しています。例年、6月から始まる就職活動が今年は特に厳しく、就職指導が行われない学校も多く、学生たちの多くが未来への不安を感じています。
最近、全国381の洋菓子事業を営む企業に調査を行った結果、54.4%が新卒の採用を検討中であり、特にホテル業界やブライダル業界は新規採用を行わないという回答が多く見受けられました。この調査結果は、2021年の新卒学生にとって非常に厳しい状況を物語っています。
学生の声と課題
調査に参加した製菓専門学生の声を聞くと、以下のような不安の声が寄せられました。
「就職ができるのかどうか分からない」「企業の説明会も開催されず、情報が得られない」など、就活環境の悪化を嘆く声が多くありました。一部の学生は、学校が閉まっているために先生への相談もできず、孤独を感じているといいます。
特に困難なのは、企業説明会の中止によって直接コミュニケーションが取れず、求人情報が手に入らない点です。これにより、学生たちは求人票を確認することすらままならず、活動のスタート地点に立てない状況に置かれています。
新たな取り組み
そのような中、株式会社ドリームラボは「パティシエの未来を守ろうプロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、製菓専門学生の就職支援を目的とし、全国のパティスリーや飲食店の新卒求人を無料で掲載する取り組みです。
具体的には、就職活動が活発化する6月以降に向けて、学生が希望する職場の求人情報を広く提供するため、企業からの求人情報を集約し、誰でもアクセスできるように公開するとのことです。これにより、学生たちが自分に合った職場を選ぶための選択肢を増やし、就職活動を有利に進めることが可能になります。
プロジェクトの意義
このプロジェクトは、単に求人を提供するだけでなく、次世代の技術者を支援することで、日本の洋菓子文化を守る狙いもあります。日本の洋菓子技術は世界でも高く評価されており、若手の離職率が課題とされる中で、これを逆に新たな人材を業界に呼び込むチャンスとして捉えています。
具体的には、2021年3月末までに求人情報を無償で掲載し、オンライン面接の導入を推奨するなど、企業と学生が繋がる機会を提供します。これにより、学生たちが安心して就職活動を行える環境を整えると共に、企業側も将来有望な人材を育てることができるようになります。
まとめ
製菓専門学校の学生たちが直面する現状は非常に厳しいですが、株式会社ドリームラボの取り組みによって、学生たちに新たな希望がもたらされることが期待されます。新型コロナウイルスの影響が続く中、彼らの就職活動がスムーズに運ぶことを願っています。これからのパティシエたちが日本の洋菓子文化をより豊かにする役割を果たせることを期待し、プロジェクトの行方を注視していきたいと思います。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ドリームラボ
- 住所
- 大阪府大阪市北区万歳町4-12浪速ビル西館1階
- 電話番号
-
06-4256-5269