海藻育てて地球を救え！鹿児島でメタン削減の新プロジェクト始動

株式会社アルヌールが鹿児島県指宿市の水産技術開発センター内で、「カギケノリ」の養殖用種糸の製作を開始しました。この行動は「カギノワ」プロジェクトの一環として行われており、牛のげっぷから排出されるメタンガスを削減するための重要なステップとなります。カギケノリという海藻は、飼料として微量添加することで、この温室効果ガスの発生を大幅に抑えることができることがわかっています。今回、鹿児島県の最新施設を利用することで、その生産量を飛躍的に増やすことが期待されています。

アルヌールはこれまで、カギケノリの陸上および海洋養殖の異なる方法で試験を行ってきましたが、牛に必要な量を生産するためには海洋での活動が不可欠です。カギケノリの特徴として、魚に食害を受けにくく、作業負担も少ないため、海洋養殖が非常に効率的です。しかし、高品質の種糸を確保することが成功の鍵となるため、研究開発が続けられています。

これまでに、アルヌールは二つの異なる種糸製作手法を確立しています。この新しいプロジェクトでは、那須会場を活用し、コストを削減しつつ高品質な種糸の量産のための比較実験に着手します。そして、製作された種糸は直ちに鹿児島の海での実証試験に使用される予定です。日本におけるカギケノリ養殖の最適化に向けたデータが蓄積されていくことでしょう。

株式会社アルヌールは、持続可能な社会の実現を目指し、カギノワプロジェクトを通じて、牛に与える飼料開発や海洋養殖の技術開発を推進しています。さらに、多くの自治体や企業がこのプロジェクトに参画し、海の生態系回復と畜産業の脱炭素化が同時に進行することが期待されています。

カギノワは皆で力を合わせ、日本の畜産と漁業の未来を築くための重要な活動です。すでに大勢の企業や研究者が協力しており、地域のコミュニティーと連携しながら更なる発展を目指しています。なお、詳細な情報は公式ウェブサイト、もしくは同社の公表を通じてご確認いただけます。

これからの試験では、自主的に様々な条件を変更し、最も効果的な種糸の開発を進めていく計画です。「カギノワ」の取り組みを通じて、持続可能な未来を切り拓くための新たな方向性が感じられるでしょう。観光業や地域経済に対する波及効果も期待されます。