自動供給システムの革新
2022-02-09 10:00:17
ロボット技術と計量機が融合した自動供給システムの革新
自動計量供給システムの革新
最近、食品製造業界に革新をもたらす新たな自動計量供給システムが登場しました。これは、アールティと大和製衡の共同開発によるもので、協働ロボットと組合せはかりを組み合わせた未来の生産現場を実現するプロジェクトです。このシステムは、効率化を追求する現代の食品業界にとって、まさに必要不可欠なものとなるでしょう。
省人化と生産性向上の実現
大和製衡が提供する半自動計量機「TSD-N3™」は、商品を載せるだけで最適な組合せを瞬時に選定し、コンベヤに排出することができます。これは、人手による作業を大幅に削減し、効率的な生産を可能にします。そして、このプロセスにアールティの人型協働ロボット「Foodly」を導入することで、さらに省力化が進みます。株式会社アールティのFoodlyは、AIビジョンシステムを駆使し、食材を自動的に認識し、正確なピッキングを行います。これにより、生産ラインがスムーズに機能し、時間とコストの両方を削減できるメリットがあります。
TSD-N3™の優れた特徴
TSD-N3™の特徴として、まず挙げられるのはそのコンパクトさです。移動にはキャスターが標準装備されており、簡単に移動できます。また、14個の載せ台があり、帳尻が合うよう瞬時に重量を調整しながら排出するため、商品の傷みを防ぐことが可能になります。さらに、防塵・防水性能(IP67)の高いレベルも特徴で、衛生面に配慮した設計です。操作も10.4インチのカラー液晶パネルで直感的に行え、最大100のプログラム登録が可能です。
Foodlyの活躍
Foodlyは、その名の通り食品製造に特化した協働ロボットです。彼女(彼)はばら積みの食材を個別に認識し、人の隣で作業することができるため、ライン生産方式にとどまらず、様々な使用シーンが想定されています。2021年から正式に販売が開始され、既に多くの食品メーカーでの導入が進んでいます。特に、「JAPAN PACK2022」でその姿が初めて公開され、注目を集めました。この展示会では、新しい生産プロセスの提案として両社の技術が多数の来場者に紹介される予定です。
未来の生産現場に向けて
アールティと大和製衡のこのプロジェクトは、食品製造業における日本の競争力を高め、新たな雇用創出にも寄与する可能性があります。省人化、または省力化の波が進む中で、技術の進化と導入がどのように食品製造業を変えていくのか、期待が高まります。新たなリーダーシップのもと、食品製造の未来像が描かれつつある今、私たちもその進展を見逃さないようにしたいですね。
会社情報
- 会社名
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大和製衡株式会社
- 住所
- 明石市茶園場町5番22号
- 電話番号
-
078-918-5511