InfinidatとVeeamが次世代データ保護を実現
2025年3月27日、マサチューセッツ州ウォルサムでは、エンタープライズストレージソリューションのパイオニアであるInfinidat(インフィニダット)と、KubernetesデータレジリエンスのリーダーであるVeeam(ヴイイム)がタッグを組み、Kubernetesベースのワークロード向けに最先端のデータ保護ソリューションを発表しました。この提携により、企業はInfiniBox®というInfinidatの高性能ストレージを利用して、Kubernetes環境で実行されるデータの保護を強化し、より効率的なデータの運用が可能となります。
このコラボレーションは、従来の仮想化プラットフォームの新しい選択肢として、Red Hat OpenShift Virtualization(レッドハット・オープンシフト・バーチャライゼーション)がエンタープライズ市場で広く受け入れられることを目的としています。企業は新たに導入する仮想マシン(VM)ワークロードや既存の仮想化アプリケーションをKubernetesとコンテナに統合することで、データインフラを刷新。このようにして、組織の運用環境が現代のニーズに応えるものへと進化します。
Veeam Kasten v7.5による高いレジリエンス
InfinidatとVeeamの最新バージョンの共同ソリューション、Veeam Kasten v7.5は、Kubernetes環境向けに最適化されたレジリエンスとリカバリ機能を提供します。両社の技術を統合することで、最大数十億ファイルを扱うエンタープライズ規模のデータ保護が可能に。これにより、データ保護のシンプルで包括的な方法を企業に提供します。
VeeamのKasten製品およびパートナーシップ担当バイスプレジデントであるGaurav Rishi氏は、「Kubernetes環境で実行される重要なワークロードを守るための完璧な組み合わせが実現できた」と語ります。この新しいソリューションは、特に大企業やサービスプロバイダーのニーズに合わせて設計されており、現代のビジネスにとって欠かせない要素です。
インフラストラクチャの革新とサイバーセキュリティ
この共同ソリューションは、Red Hat OpenShift Virtualizationを支援し、ミッションクリティカルなステートフルワークロードにおける迅速なバックアップとリカバリ機能を提供します。その結果、カスタマイズ可能な永続ストレージレイヤーが実現され、データのセキュリティが向上。特に強調すべきは、Veeam Kasten v7.5が持つ拡張された不変性が、InfinidatのContainer Storage Interface(CSI)ドライバによって実現されるInfiniSafe®の改ざん防止機能をトリガーできる点です。これにより、更なるデータの安全性が追求されます。
Infinidatの戦略およびアライアンス担当バイスプレジデントのErik Kaulberg氏は、信頼性の高いKubernetesプロダクションデプロイメントを実現すると強調します。「サイバーセキュアな環境で数十万の永続ボリュームをサポートする性能が求められています。私たちは、VeeamやRed Hatとのパートナーシップを通じて、顧客に向けたシンプルなソリューションを提供し続けるでしょう。」
エンタープライズスケールのコンテナ環境
さらに、Infinidatはハイブリッドマルチクラウド環境におけるKubernetesデプロイメント向けに、性能に優れたプライマリストレージやデータ保護、バックアップのための最適なCSIドライバを強化しています。この新しいソリューションは、仮想化とコンテナ化アプリケーションの利点を最大限に引き出すために、統合的なツールセットを提供し、シンプルで効率的な運用を実現します。
Red Hatのハイブリッドプラットフォーム事業本部長であるMike Barrett氏は、「仮想化の進化に伴い、多くの企業が持続可能なソリューションを求めています。Red Hat OpenShiftは、最新の仮想化とコンテナ両方に対応するアプリケーションプラットフォームを提供し、企業が新たなシステムに移行する際の大きな支えとなるでしょう。」と述べています。
結論
InfinidatとVeeamの連携によって生まれた今回のデータ保護ソリューションは、半歩先を行く技術と信頼性を両立させ、企業のデータ管理を大きく変える可能性を秘めています。これからのデジタル時代において、企業は安心してデータを扱うことができる新たな道を切り開いていくことでしょう。