オリックス生命がAIアバターを導入し新たな育成法を実現
オリックス生命保険株式会社は、株式会社エクサウィザーズが提供する「exaBase ロープレ」を導入したことを発表しました。今回は、AIアバターを用いることにより、コールセンター業務における新入社員の教育を効率化する取り組みを紹介します。
新入社員研修の課題
オリックス生命では毎年4月に新入社員がコールセンター部門に配属され、業務に不可欠なスキルを身につけるための研修を受けます。この研修では、お客様からの問い合わせに的確に対応するために、多くのベテラン社員が指導役として関与していました。しかし、この体制では社員の負担が大きく、通常約2ヶ月間にわたる研修は彼らにとって大きなプレッシャーとなっていました。
AIアバター「exaBase ロープレ」の導入
そこで、オリックス生命は「exaBase ロープレ」を採用しました。このプログラムは、AIアバターを使ったロールプレイングによる研修を提供し、その中で実際の業務に即した対話シナリオを作成します。これにより、新入社員の育成と同時にベテラン社員の負荷を4割削減することが期待されています。創造的かつ効率的な教育手法として、生命保険業界としても初の試みとなります。
exaBase ロープレの特徴
1. カスタマイズ可能なシナリオ
まず、オリックス生命のコールセンターでの経験を基にした独自のシナリオが設定されています。AIは、既存のスクリプトを参照し、顧客に近いリアルな状況を再現します。また、不適切な発言を防ぐための「NGワード」チェックも行います。
2. 多様なAIアバター
AIアバターは性別や年齢を自由に設定でき、顧客のプロファイルに基づいたシミュレーションが可能です。例えば、「お急ぎのお客様」や「じっくりと話を聞きたいお客様」といった異なる顧客像を想定し、さまざまなケースに対応できるようにしています。
3. 公正な評価基準
研修におけるロールプレイの結果は、定められた評価基準に基づいて100点満点で評価されます。AIは個別のフィードバックを提供し、各担当者は自分の課題を明確に把握しやすくなります。このアプローチにより、社員の向上心が引き出され、スキル向上のモチベーションになります。
4. 研修進捗の管理
管理者は新入社員の研修状況や進捗を一覧で確認できるため、どの程度基準をクリアしているのかも把握できます。テキストや動画による記録も残せるので、さらなる研修の質向上に繋がるでしょう。
今後の展開
オリックス生命による「exaBase ロープレ」の導入は、AI技術を活用し、効果的に新入社員を育成する新たなモデルを示しています。今後、同業界内でもこの取り組みが広がり、より多くの企業においてAIを活用した教育が進むことが期待されます。
詳しい情報は
こちらのサイトでご確認ください。
会社概要
- - 会社名: 株式会社エクサウィザーズ
- - 証券コード: 4259
- - 所在地: 東京都港区芝浦4丁目2−8 住友不動産三田ファーストビル5階
- - 設立: 2016年2月
- - 代表者: 代表取締役社長CEO 春田 真
- - 事業内容: AIを利活用したサービス開発による産業革新と社会課題の解決
- - 公式サイト: エクサウィザーズ