飯能の底抜け屋台
2024-07-03 14:38:46

埼玉県飯能市「飯能の底抜け屋台行事」が市指定無形民俗文化財に!

埼玉県飯能市「飯能の底抜け屋台行事」が市指定無形民俗文化財に!



埼玉県飯能市では、古くから伝わる伝統的な祭礼行事「飯能の底抜け屋台行事」が、令和6年6月28日に市指定無形民俗文化財に指定されました。

この底抜け屋台は、床板がない簡易なつくりの屋台で、祇園囃子を奏でながら町内を練り歩くのが特徴です。毎年夏祭りなどで曳行され、地域の住民にとって大切な伝統文化として受け継がれてきました。

飯能市内には現在13台の底抜け屋台が存在し、各町内を代表して祭礼行事に参加しています。屋台には締太鼓や長胴太鼓が取り付けられ、後ろには笛と鉦が続き、歩きながら演奏する「徒囃子」が行われます。

特に、7月の飯能夏祭りは、各地域の氏神様を祀る行事の一環として、底抜け屋台が活躍する一大イベントとなっています。屋台は町内を巡りながら、各家々の前で門付けを行い、演奏される「シャンギリ」と呼ばれる曲は、テンポが速く賑やかな演奏が特徴です。

底抜け屋台の起源は、江戸時代の天下祭りにまで遡るとされており、関東各地に広まりました。しかし、道路事情や山車の登場により、多くの地域では廃れてしまいました。

飯能市では、現在も多くの町内において、この伝統的な底抜け屋台行事が継承されていることが、今回の指定に繋がりました。

今回の指定は、飯能市の一丁目町内会、二丁目町内会、三丁目自治会、河原町自治会、宮本町自治会、原町自治会、前田自治会、柳原自治会、中山自治会、双柳稲荷神社氏子、本郷自治会、浅間自治会、平松自治会の13町内の底抜け屋台行事を対象としています。

飯能市の底抜け屋台行事は、地域の伝統文化を継承し、未来へ繋ぐ重要な役割を担っています。今後も、地域住民の熱意と努力によって、この伝統行事が守り続けられることを願っています。


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