MUFGが新たに立ち上げた「KOGEI COMMONS」とは?
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が新たにプロジェクト「KOGEI COMMONS」を発足させました。このプロジェクトは、MUFGと三菱UFJ銀行が設立・運営支援を行う一般社団法人関西イノベーションセンター(MUIC)と、福井県鯖江市・越前市・越前町でオープンファクトリーイベント「RENEW」を運営する一般社団法人SOEが協力して進めます。
「KOGEI COMMONS」は、日本のものづくりの現場に新しい循環をもたらすことを目指しています。特にオープンファクトリーイベント「RENEW」がもたらした地域内の循環を基盤として、全国各地のオープンファクトリー団体が交流し、協力し合う場を設けます。この取り組みにより、各地域の特色ある工芸や技術が集まり、新たなアイデアやビジネスの創出が期待されます。
プロジェクトの背景と目的
一般社団法人SOEは、2015年から「RENEW」と呼ばれるオープンファクトリーイベントを運営しており、日本全国の工芸文化を体験できる場を提供しています。このイベントは、製造現場を外部に公開し、一般の人々にものづくりを体験してもらうことに主眼を置いています。現在では、福井県鯖江市、越前市、越前町の3市町村に展開され、漆器や和紙、眼鏡、繊維製品など多様なものづくりの現場が訪問者に開かれています。
「KOGEI COMMONS」は、これまでの「RENEW」の経験をもとに、地域を超えた団体間のコラボレーションを促し、技術や知識の交流を促進することを目指します。このプロジェクトでは、各地の工芸の特性や課題を共有し、解決策を見出す学び合いの場を提供します。
地域密着型の経済活動の構築
このプロジェクトは「ものづくり」を通して地域と人々の生活を豊かにすることを目的としています。そのため、雇用創出や地域内教育、持続可能な産業観光の推進といった多角的なプログラム展開が計画されています。また、初開催となる「KOGEI COMMONS Empowered by MUFG」イベントは、福井県鯖江市で「RENEW/2025」と同時に実施される予定です。このイベントでは、全国のオープンファクトリー11団体が参加し、展示、マーケット、ワークショップ、トークイベントなどが行われ、多様な地域の実践と参加者が交流する貴重な場となります。
未来を見据えた取り組みの重要性
MUFGは「KOGEI COMMONS」を通じて、日本各地の工芸文化を未来へと繋げる持続可能なプラットフォームの構築を目指しています。未来の日本のものづくりを共に育てるためには、各地の産業同士の連携が不可欠です。MUFGは、工芸プロジェクトで培った知識を活かし、団体間の連携を支援することで、新しい価値をクライアントや地域に提供する方針です。
充実したイベント内容
今回の「KOGEI COMMONS」では、出展者による出張ワークショップや商品の販売が行われ、参加者は日本各地の豊かなものづくり文化に触れながら、体験を通じてより深い理解を得られます。また、トークイベントでは出展団体の活動背景や哲学が語られる予定で、参加者からの共感を呼ぶことが期待されています。
このように、「KOGEI COMMONS」は日本のものづくり文化の未来像を描く貴重な試みです。何世代にもわたる工芸の知識や技術が新しい形で交流され、これからの日本の地域振興に寄与することが注目されます。詳細については、公式HPをご覧ください。
公式ホームページ