スクーが新しいスタジオへ移転
株式会社スクー(Schoo)は、社会人向けのオンライン学習プラットフォームとして、2025年5月から新しい自社スタジオに移転することを発表しました。この移転は、同社が提案する生放送型学習の品質向上を目的としており、新しい拠点では授業制作体制をさらに強化していく考えです。
新スタジオの特徴
スクーは、2011年の創業から「みんなで学ぶ」というコンセプトを大切にし、多くの授業をリアルタイムで配信してきました。その中心となるのは自社スタジオであり、最新の技術によりインタラクティブな授業を実現してきました。新スタジオでは、これまで以上に拡充された講師控え室や機材管理スペースが設けられ、教育環境を大幅に改善しました。
これにより、放送に関するさまざまなオペレーションがよりスムーズに行えるようになります。授業の質は確実に向上し、受講生と講師の双方向での学びが一層充実したものになることが期待されています。
IPO資金の活用と今後の展望
2024年10月には東京証券取引所のグロース市場に上場したスクー。このIPOによる資金を有効に活用し、コンテンツ制作力の強化に繋げることが目的です。単に設備を新しくするだけでなく、「みんなで学ぶ」体験をさらに良いものにし、競争力や収益基盤の強化を図ります。
■ スクーの企業理念と取り組み
スクーは「世の中から卒業をなくす」というミッションのもと、社会人が自然に学び続けることができる環境を整えることを目指しています。これからも様々なニーズに対応し、授業の品質向上やサービスの進化に取り組むことで、「学びのインフラ」として機能していきます。
スクーのオンライン生放送授業「Schoo for Personal」は、2012年から展開されており、すでに約9,000本の録画授業が公開されています。また、法人向けには「Schoo for Business」というサービスも提供し、企業の社員研修や自己啓発の支援をしています。現在、登録会員は約120万人、導入企業は4,000社を超えています。
地方への教育普及への取り組み
さらに、2021年には高等教育機関向けのDXプラットフォーム「Schoo Swing」を提供開始しており、全国の自治体と連携して遠隔教育の普及を進めています。奄美大島との包括協定などを通じて、地方の教育機会の改善にも寄与しています。
このように、スクーは教育の未来を担う存在として、ますます成長していくことが期待されます。今後も注目が集まる企業であることは間違いありません。