三菱地所が建築資材プラットフォームに出資、業界のデジタル化進展を期待

三菱地所がMOZUに出資

三菱地所株式会社は、成長産業の共創を目指すコーポレートベンチャーキャピタル「BRICKS FUND TOKYO」を通じて、建築資材調達プラットフォーム「MOZUオーダー」を運営するMOZU株式会社に出資することを発表しました。これは、建築業界のデジタル化を進め、持続可能な成長を促す重要なステップと位置づけられています。

MOZUオーダーの概要

MOZUは、エアコンや給湯器、ユニットバス、キッチンといった多様な住宅設備を、工務店や関連業者に向けて安価で提供するプラットフォーム「MOZUオーダー」を運営しています。建築資材の調達は、SKUが膨大であり、複雑な商流やアナログな商慣習が強く残る業界です。このため、「MOZUオーダー」は発注者に低価格調達機能を、受注者には透明性のある効率的な販売機能を提供し、業界の複雑な商慣習に立ち向かっています。

さらに、MOZUはAIやOCR技術を活用した業務効率化のソリューションも計画しており、従来のアナログ管理をデジタル化することで、受発注データの管理効率を大幅に向上させることが期待されます。

出資の背景

三菱地所は、この出資を通じて、建築業界全体の業務効率化とコスト削減を図ることが目標です。特に、中小工事会社のDX（デジタルトランスフォーメーション）化を支援し、不動産・建築業界の持続的な発展を促進していく考えです。

出資先のMOZUも、2023年5月に設立されたばかりの新興企業であり、自社の成長とともに業界全体に革新をもたらす可能性を秘めています。