AI音声合成の新たな展開
株式会社Walkers(東京都文京区)が、JPchain株式会社(東京都中央区)から音声合成プロジェクト「Aivis Project」の全事業を譲受することが合意されました。この譲渡は2025年5月31日付を予定しており、音声合成技術の普及と進化を目指す取り組みとして注目を集めています。
Aivis Projectの背景
Aivis Projectは、「感情豊かな合成音声で、人と技術をつなぐ」をテーマに掲げ、利用者が容易に高品質な音声合成を体験できるエコシステムを構築しています。これまでに、以下のような製品を展開してきました。
- - AivisSpeech: WindowsおよびMac対応の日本語音声合成ソフトウェア。
- - AivisSpeech Engine: ローカルPC上でスムーズに動作する音声合成エンジン。
- - AivisHub: 制作した音声合成モデルを簡単に共有するプラットフォーム。
- - AIVM / AIVMX: モデルとメタデータを1ファイルにまとめて配布する高い可搬性を持つファイルフォーマット。
- - ACML: 音声合成モデルの自由な利用を促進し、利用者と制作者の双方に安心な環境を提供するライセンスです。
更に、Aivis Projectでは、誰もが手軽に音声合成モデルを制作・公開できる
AivisBuilderの開発や、音声品質向上のための研究開発に取り組んでいます。これにより、利用者はより簡単に独自の音声合成モデルを利用できるようになっています。
音声合成の重要性
現在、生成AIの急速な普及により、テキストと音声が人とAI・ロボットを繋ぐ重要なチャネルへと成長しています。今後は「テキストによる思考の伝達」と「音声による感情の表現」という二層構造のコミュニケーションが知れ渡ると期待されています。このため、音声合成技術はその重要性がさらに増しています。
Walkersの企業価値とビジョン
Walkersは「より早く、より安く、そしてより美しく」を企業のスローガンに掲げ、AIとノーコード技術を駆使し、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援してきました。
このたびのAivis Projectの譲受により、音声合成という“最後の未開拓UI”を自社ソリューションに組み込むことで、クライアント体験を劇的に向上させることを目指しています。
渡邊代表のコメント
Walkersの代表取締役、渡邊敦司氏は次のように述べています。 「テキストが論理を、音声が情緒と人間味を司ります。これからのAIコミュニケーションは声×テキストの二層で完結する時代です。Aivis Projectの革新とWalkersの事業開発力を掛け合わせることで、ボイスインフラを創造します。」
JPchainの大森代表のコメント
譲渡元となるJPchainの代表取締役、大森駿斗氏は、「Aivis Projectが提供する高品質な音声合成技術と、Walkersの卓越した事業開発力を組み合わせることで、誰もが自由に聲を創造・流通・共有できるインフラを実現します。」とコメントしました。
既存ユーザーへのお知らせ
Aivis Projectの既存のユーザーには朗報です。事業譲渡後もAivisSpeechやAivisHubは従来通りご利用いただけます。また、サポートはWalkersのカスタマーサクセスチームが対応し、迅速で安定したサービスを提供しますのでご安心ください。
会社概要
株式会社Walkers
JPchain株式会社
- - 所在地: 東京都中央区銀座7-15-8 タウンハイツ銀座406
- - 代表取締役社長: 大森駿斗
- - 事業内容: Aivis Projectの開発・運営、IT・エンタメ事業
- - ホームページ: https://jpchain.co.jp