ごみ発電電力を地域で活用!室蘭市の脱炭素化に向けた連携協定が締結
室蘭市、西いぶり広域連合、日鉄エンジニアリングの3者は、2024年10月からの新中間処理施設「西いぶりエコファクトリー」におけるごみ発電電力の地産地消を目的とした連携協定を締結しました。
この協定により、新施設で発生するCO2フリーの電力を日鉄エンジニアリングが買い取り、室蘭市内の小中学校や公共施設などに供給されます。年間約610万kWhの電力を供給することで、室蘭市の脱炭素化に大きく貢献すると期待されています。
ごみ発電電力のメリット
ごみ発電は、安定的に電力を供給できる点が大きなメリットです。天候に左右されないため、太陽光発電や風力発電のように発電量が不安定になることもありません。また、地域から排出されるごみを燃料として利用することで、廃棄物処理コストの削減にもつながります。
地域の脱炭素化への貢献
室蘭市は、2050年ゼロカーボンシティの実現を目指しています。今回の連携協定は、その目標達成に向けた重要な一歩となります。ごみ発電電力の地産地消は、地域全体で脱炭素化を進めるための有効な手段であり、持続可能な社会の実現に貢献する取り組みと言えます。
連携協定の詳細
電力小売事業者: 日鉄エンジニアリング株式会社
施設概要:
- - 所有者: 西いぶり広域連合
- - 発電所名: 西いぶり広域連合新中間処理施設(西いぶりエコファクトリー)
- - 発電能力: 2,930kW
- - ごみ焼却炉: ストーカ式、149t/日(74.5t/日×2炉)
電力供給概要:
- - 電力供給先: 室蘭市公共施設 計33施設(小中学校14施設、DENZAI環境科学館・図書館など、その他19施設)
- - 供給電力量: 約610万kWh/年
電力供給期間: 2024年10月1日~2027年9月30日
今後の展開
3者は、今回の連携協定を機に、地域における脱炭素化に向けた取り組みをさらに強化していく予定です。ごみ発電電力の利用拡大や再生可能エネルギーの導入促進、省エネルギー化など、多岐にわたる分野で協力し、持続可能な社会の実現を目指していきます。