フォーバル本社にカンボジア代表団が訪問
2023年、カンボジア・シェムリアップ州のユン・リネ副州知事が日本の株式会社フォーバル本社を訪れ、両者の間で意見交換が行われました。この訪問は、国土交通省が主催した「第7回日ASEANスマートシティ・ネットワーク ハイレベル会合」に参加した代表団による視察の一環として実施されたものです。フォーバルは、カンボジアでのビジネス展開実績や、日本における地方自治体との連携事例が評価され、訪問先として選ばれました。
意見交換の内容
出席者
- - シェムリアップ州政府: ユン・リネ副州知事、国際連携・PR局メアス・ピセト様、三宅繁輝様(JICA長期専門家)、秋葉拓哉様(JICA長期専門家)
- - フォーバルグループ: 谷井剛(フォーバル常務取締役)、水越健晴(フォーバルカンボジア社長)、高野昌樹(ネットリソースマネジメント社長)、川浪武盛(エルコム副社長)
主なトピック
1. フォーバルグループの紹介
2. 函館市での産官学連携によるスマートシティの事例
3. エルコムによる券売・入場管理システムの実績
4. ディスカッションと記念撮影
革新的な技術の導入
特に注目されたのは、ネットリソースマネジメント(NRM)が紹介したAIとカメラを用いたリアルタイムな混雑「可視化」技術です。この技術は、観光地の混雑状況を把握することで、オーバーツーリズムを効果的に抑制することを目指しています。訪問団に対して、観光客向けデジタルマップアプリの導入提案が行われ、都市管理の効率化に向けた具体的なアプローチが受け入れられました。
また、エルコムは先進的な券売・入場管理システムを紹介し、入場者数の管理や複数日券の不正使用防止機能などを持つシステムが遺跡群の保護に寄与することが期待されると説明しました。これは、観光業がますます成熟するシェムリアップにとって、重要な資源となると見込まれています。
双方の発言
訪問を受けてユン・リネ副知事は、フォーバルとの長年の協力関係の重要性を強調し、今後さらなるプロジェクトでの連携を期待すると語りました。JICA長期専門家の秋葉氏も、フォーバルのような民間企業との協力がスマートシティ・プロジェクト推進において不可欠であるとの考えを述べました。
今後の展望
今回の意見交換は、フォーバルがシェムリアップ州での持続可能な発展を支援する契機となります。フォーバルは、カンボジアでの事業展開においてこれまでのノウハウを最大限に生かし、切れ目のない支援を行うことで、地域の課題解決に貢献していくことを目指しています。また、フォーバルの取り組みが今後もさらに広がることが期待されています。
フォーバルの企業理念
フォーバルは、ESG経営を支援する「企業ドクター」としての役割を果たし、中小企業に向けた広範なコンサルティングサービスを提供しています。持続可能な地域創生のために、地方自治体と連携したプロジェクトを積極的に展開しています。フォーバルの最新の取り組きは、今後の成功をサポートし、地域の経済活性化に寄与するでしょう。