ゼロボードが新たに金融機関向けGHG排出量算定ソリューションを発表
株式会社ゼロボード(東京都港区、代表取締役:渡慶次道隆)は、新たな金融機関向けGHG(温室効果ガス)排出量算定ソリューション「Zeroboard for The PCAF Standard」の提供を開始したことを発表しました。このソリューションは、中国銀行(岡山市北区、頭取:加藤貞則)への導入が決定しており、企業のサステナビリティ経営を支援する重要な役割を果たします。
開発の背景
ゼロボードの新ソリューションは、2050年に向けたカーボンニュートラル実現を目指す中で、特に金融機関におけるGHG排出量の算定と管理がますます重要になってきたことを背景にしています。金融機関が投融資先企業のGHG排出量を適切に把握することは、その財務健全性にもプラスの影響をもたらすとされています。
国際的なパートナーシップであるPCAFは、Financed Emissionsの算定方法を提供しており、このスタンダードを利用することで、金融機関はより精緻な情報に基づいた取り組みを実現できます。ゼロボードが日鉄ソリューションズと共同開発に取り組み、金融機関のニーズに応じたGHG排出量算定ソリューションを提供することが今日の市場で重要です。
提供する価値
新しいソリューションの特徴として、まず挙げられるのは、投融資先企業への脱炭素経営支援の促進です。金融機関は「Zeroboard for The PCAF Standard」を通じて、自社の環境面での取り組みを向上させることができ、その結果として地域ぐるみの脱炭素化が期待されます。このソリューションでは、金融機関が投融資先にライセンスを配布し、自社のGHG排出量データを自動で連携できる仕組みがあります。
さらに、金融機関にとっては、投融資先に対するサステナビリティ活動の促進が、持続可能なビジネスの発展につながります。精度の高いデータに基づく意味のある数値を基に、金融機関と投融資先が協力してGHG排出量削減に取り組む姿勢が重要になります。
データクオリティの向上
「Zeroboard for The PCAF Standard」の利用により、金融機関は簡単に投融資先の企業情報を登録することでデータクオリティスコアを向上させることができます。これにより従来のようなエクセル管理に依存せず、軽やかに業務を進めることが可能になります。また、投融資先が開示した排出量データの収集・提供も容易に行えるため、金融機関の手間を大幅に減少させることが期待されます。
中国銀行の導入コメント
導入が決まった中国銀行の松浦康浩様は、新ソリューションを利用することで、取引先とのエンゲージメントが高まるとコメントしており、カーボンニュートラル実現に向けた前向きな戦略に寄与することを期待しています。持続可能な地域経済の発展を目指した取り組みが進む中、ゼロボードの新しいソリューションは重要な役割を果たしています。
まとめ
ゼロボードが提供するGHG排出量算定ソリューション「Zeroboard for The PCAF Standard」は、金融機関にとって持続可能な経営を推進するための強力なツールです。企業と金融機関が協力しながら、より良い未来のために取り組む姿勢が期待されます。今後もこのような革新的なソリューションで、持続可能な社会の構築を目指していきたいと考えています。