弥生、税理士事務所向け業務システム「ZEXT」のβ版をリリース
弥生株式会社(本社:東京都千代田区)が、税理士事務所の業務を効率化するために設計した業務システム「ZEXT(ゼクスト)」のβ版を発表しました。このサービスは、顧問先の管理から生産性の向上、さらには経営支援までを一手に担うクラウドソリューションです。
この新しいサービスは、税理士事務所が抱える様々な業務課題に対応することを目的としており、弥生は「中小企業を元気にすることで、日本の好循環をつくる」という理念を基に、スモールビジネスの支援に尽力してきました。今までも「弥生シリーズ」として知られる業務ソフトを提供し続け、税理士や会計事務所に特化したプログラム「弥生PAP」を通じて多くの顧客層にサービスを展開しています。
現在、日本では経営者の平均年齢が60歳を超えており、事業承継に関する問題が顕在化しています。特に「2025年問題」と呼ばれる事業承継の課題は、多くの企業に影響を与えることが懸念されており、顧問税理士との関係を強化することが求められています。この状況の中で、「ZEXT」は新たな経営者が求める価値観に応じたサービスを提供し、顧問税理士事務所が求められる存在へと進化を促します。
「ZEXT」は、主に3つの機能大要素で構成されています。第一に、顧問先管理機能は、顧客情報を一元管理し、円滑なコミュニケーションの実現を助けます。次に生産性の向上を狙う機能では、業務の効率化や業務の進捗管理を支援します。最後に、顧問先に対する経営支援機能は、税理士が提供できる価値を最大化させ、クライアントとの関係をより強固にする手助けをします。
2025年5月8日から弥生PAP会員を対象にこのβ版をリリースし、2025年の8月末には正式版を予定しています。β版では一部の機能が利用可能で、参加者からのフィードバックをもとに更なる改善を図っていくとのことです。また、参加事務所は無償で利用でき、10事務所程度の枠が用意されています。
弥生は、これまでに蓄積したデータと技術を融合させることで、常に先を見据えた価値提供を目指しています。デジタル化が進む現代において、AI技術などを駆使したサービス提供に力を入れ、中小企業のビジネス環境を整え、日本経済に寄与していくことが喫緊の課題となっています。
「ZEXT」の特長と機能
- - 顧問先管理: 顧客情報を整理し、円滑な業務運営を実現
- - 生産性向上機能: 効率的な業務処理をサポート
- - 経営支援機能: 顧問税理士が顧客に提供できる価値を最大化
このように、「ZEXT」は税理士事務所のニーズに応えるために設計されており、業務の負担軽減だけでなく、顧客との関係構築も視野に入れた設計となっています。弥生が提供するこの新しいツールは、今後の中小企業の発展の一助となることでしょう。
今後も弥生は、税理士事務所と顧客の関係強化に寄与しつつ、日本のスモールビジネスを支えていく姿勢を貫きます。
株式会社概要
- - 代表者: 武藤健一郎
- - 創業: 1978年
- - 従業員数: 937名(2024年9月時点)
- - 事業内容: 業務ソフトウエアの開発・販売・サポート
- - 本社所在地: 東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX21F
- - URL: 弥生株式会社