グロービス経営大学院による新たな挑戦
グロービス経営大学院(以下グロービス)は、大阪大学大学院工学研究科および北海道大学大学院生命科学院と手を組み、新規事業開発に焦点をあてた新しい科目「テクノロジー・リーンスタートアップ」を共同で開講します。このプログラムは2024年10月より、通学とオンラインの形式で提供される予定です。
新規事業開発の実践的なスキル習得
「テクノロジー・リーンスタートアップ」は、各大学の在学生を対象としており、履修することで所属校での単位取得が可能です。この授業の特徴は、グロービスの社会人学生と工学・科学を専攻する大阪大学、北海道大学の大学院生がチームを組み、グループワークを通じて実践的なスキルを身につける点にあります。多様性に富んだチームでの活発な議論が、学生同士の学びを深めることでしょう。
進化するグロービスMBA
グロービスは1992年の創業以来、社会やテクノロジーの進化を見据えながら、創造と変革を体現してきました。近年の急激な社会変動とテクノロジーの発展の中で、企業が強い競争力を維持するためには、イノベーションが求められる時代となっています。この新たな科目は、テクノベート
の時代に発生した課題を解決するためのスキルを実践的に習得する場を提供します。
> テクノベート:テクノロジーとイノベーションを合わせた造語
このプログラムは、2017年に大阪大学と初めて共同開講された科目の進化版です。受講生から高評価を受けた以前のプログラムを基に、ケーススタディを刷新し、新たに会計に関する内容も追加されました。これにより、受講生はビジネスモデルを採算性などの観点からも考える力を養うことが期待されています。
今回の共同開講では、大阪大学に加え、北海道大学と協力することで、さらに多様な知識と視点を取り入れることができます。
科目の具体的な内容と開講形態
「テクノロジー・リーンスタートアップ」では、グロービス経営大学院が大阪大学・北海道大学と連携し、学生たちがチームプロジェクトを通じて実践的なスキルを身につけられるよう工夫されています。受講者はアイデアを高速で改善するサイクルを利用し、確かな提供価値を創出するビジネスプランを磨きあげていきます。
プログラムは6日間にわたり、各日ごとに異なるテーマがあります。初日はオリエンテーションやピッチゲーム、ビジョンの探索活動からスタートし、最終日には3ヶ月間の事業案の発表が行われます。また、講師陣にはリーンスタートアップ手法に通じたグロービス教員が揃っており、事業開発に関する専門的な知見を持っています。
明確な授業内容
- - Day 1: オリエンテーション・ピッチゲーム・チーム結成・ビジョン探索
- - Day 2: 事業案骨子に関する仮説構築・顧客ストーリーの明確化
- - Day 3: 中間発表・事業アイデアの修正検討
- - Day 4: バリュープロポジションの明確化
- - Day 5: ビジネスモデル検討・初期収支計画の検討
- - Day 6: 最終発表と振り返り
教員からの熱意あふれるメッセージ
難波美帆 教員は、ビジネスパーソンと理系の大学院生が共に学ぶことで得られる多様な視点が、創造的なビジネスプラン作成に貢献すると語ります。彼女は、様々なバックグラウンドを持つメンバーとの共同学習が、思考を広げ、新しいアイデアの発見につながる貴重な機会になると断言しています。
一方、
松永正樹 教員は、イノベーションを創出するためには、実際に手を動かし、試行錯誤をすることが重要だと述べ、受講生が「リーン・スタートアップ」の手法を通じて、より実践的なビジネススキルを身につけて欲しいと話します。
結論
このように、グロービス経営大学院はテクノロジーとイノベーションが融合した講座を通じて、次世代のリーダーを育成することに力を入れています。2025年度には新たなMBAプログラムを開講予定で、引き続き教育の質を高めていく方針です。
さらに詳細な情報については、グロービス経営大学院の公式サイトをご覧ください。