在宅医療の効率化を目指す新しい取り組み
2025年8月1日、NTTプレシジョンメディシン株式会社は、在宅医療向けの電子カルテ「movacal.net」に、医療文書をAIが半自動生成する機能を追加することを発表しました。この新機能は、訪問看護指示書の作成をサポートする「訪看指示書AI支援オプション」として提供され、医療現場の負担軽減を目指しています。
1. 医療文書作成の課題
医療現場では、煩雑な医療文書の作成に多くの時間が費やされています。特に、訪問看護指示書は毎月、新たな患者ごとに作成する必要があり、多くの医師やスタッフにとって負担となっています。この問題を解決するため、NTTプレシジョンメディシンはAI技術を活用した効率的な方法を模索してきました。
2. AI-DataScienceとの連携
今回、NTTプレシジョンメディシンは、AI技術において高い実績を持つAI-DataScience株式会社と協力し、訪問看護指示書の作成をサポートする機能を開発しました。具体的には、現場の医師に監修されたAIによって、患者のカルテ情報や過去の指示書を元に、病状や治療状況を自動で生成する仕組みです。この取り組みが実現することで、医師はより迅速に指示書を準備できるようになります。
3. 具体的な運用方法
具体的には、モバカルネットの画面上に配置された「AIアシスト」ボタンをクリックすることで、電子カルテから情報が取り込まれ、文章が自動生成されます。医師は生成された文書を確認し、必要な修正を加えた後、登録することで文書が完成します。これにより、これまで手作業で行っていた作業が大幅に効率化され、医療スタッフの時間を他の業務に充てることが可能となります。
4. 今後の展望
今後は、提供したサービスの利用状況を継続的に分析し、さらなる精度向上を目指して改善を重ねていく方針です。また、訪問看護指示書以外の医療文書の作成にも応用し、広く医療業務全体の効率化を推進していく予定です。この新機能が導入されることで、医療従事者の負担が軽減され、より質の高い医療サービスの提供が可能になることを期待しています。
5. お問い合わせ先
この新サービスについての詳細な情報は、NTTプレシジョンメディシン株式会社やAI-DataScience株式会社に直接問い合わせることができます。今後の医療の進化に期待が高まります。
お問い合わせ先:
NTTプレシジョンメディシン株式会社
メディカルインフォメーション事業部
Contact: 樋口、松下
Email:
[email protected]
AI-DataScience株式会社
経営戦略室
Contact: 倉橋、高山
Email:
[email protected]