新たな治療法への道
2025-09-16 11:11:56

Taxa Technologiesが慶應義塾大学と提携し新たな治療法を開発へ

Taxa Technologiesと慶應義塾大学が進めるマイクロバイオーム研究



米国のバイオテック企業Taxa Technologies, Inc.は、慶應義塾大学と手を組み、皮膚のマイクロバイオームを活用した新しい治療法の開発を進めることを発表しました。この提携により、アトピー性皮膚炎に効果が期待される細菌株の臨床評価や、蚊の誘引性を抑えるための細菌株の生産を目指しています。

アトピー性皮膚炎と蚊媒介感染症の現状



アトピー性皮膚炎は、発疹や痒みといった症状が見られる皮膚疾患で、患者の日常生活に多大な影響を及ぼしています。最近では、気候変動や都市化により蚊の生息範囲が広がり、デング熱やマラリアなどの蚊媒介性病のリスクが高まっています。これらの病気により、毎年70万人以上が亡くなっているという現状があるため、早急な対策が求められています。

研究契約の内容



この提携により、Taxa Technologiesは自身が保持する治療候補菌株、臨床研究データ、および解析技術を慶應義塾大学と共有し、相互に研究資源を提供します。この協力により、次の3つの主要な研究テーマが設定されています:
  • - アトピー性皮膚炎に対する有効な細菌株の臨床評価
  • - 蚊の誘引性を低下させる細菌株の生成
  • - ヒトと微生物の相互作用メカニズムの解明

専門家の声



慶應義塾大学医学部の本田賢也教授は、「Taxa Technologiesは、皮膚細菌叢を標的にしたユニークなアプローチを展開している。疾患治療効果がある細菌種の同定から臨床応用までのサイクルが迅速で、他社にはない手法を採用している」と述べています。

また、Taxaの最高科学責任者ジェイコブ・ベイカー博士は、より深い革新を求めているとし、「本田教授の卓越した知識と我々の知見を組み合わせることで、これからのマイクロバイオーム研究に革新をもたらしたい」と期待を寄せています。

Taxa Technologiesのビジョン



Taxa Technologiesは「Superpower your skin™︎」を掲げ、合成生物学を駆使したバイオ製品の開発に取り組んでいます。安全性が高く、消費者に実感できる効果を持つ革新的な化粧品や医薬品の開発に力を入れており、既に特许に成功したワキガ予防製品の研究なども進行中です。

今後も、Taxaと慶應義塾大学の提携から生まれる革新的な研究が期待されています。希望の光が差し込む中、新しい治療法の実現に向けて一歩を踏み出した両者に注目が集まります。


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会社情報

会社名
Taxa Technologies Inc.
住所
135 Mississippi St, San FranciscoCA, 94107
電話番号

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