シャンパーニュ・フィリポナが115年ぶりに新たな名称のキュヴェを発表

シャンパーニュ・フィリポナが新キュヴェを発表

フランスの著名なシャンパーニュブランド、フィリポナが115年ぶりにそのスタンダード・キュヴェの名称を刷新しました。これまで知られていた「ロワイヤル・レゼルヴ」は、新たに「レゼルヴ・パーペチュアル」として蘇り、その背後には深い意味が込められています。

新名称の象徴するもの

「パーペチュアル」とは「永続的な」「絶え間ない」という意味を持っており、この言葉には以下の二つの意図が込められています。まず一つ目は、フィリポナが長年にわたり用いてきた「パーペチュアル・リザーヴ」というワイン造りの技法を反映している点です。この技法は毎年新しいワインを追加し、熟成を進めることで深みと共にフレッシュさを保つことを目的としています。

二つ目は、メゾンの哲学である「絶え間ない進化」を象徴するもので、フィリポナのモットー「In perpetual motion, naturally.」に通じる思想です。つまり、自然の変化を前向きに捉え、小さな改善を日々繰り返すことで、ワインに新たな生命を吹き込むことを表しています。

絶え間ない変化の魅力

「レゼルヴ・パーペチュアル」は独自のブレンド技術によって造られています。1946年以降、フィリポナでは毎年の収穫から得た新しいワインと、それ以前の年からのワインを巧みにブレンドし続けてきました。この継続的なブレンドが、シャンパーニュにおける奥深い味わいを生み出す要因です。

シャンパーニュのブレンドにおいては、様々な条件下で収穫されたブドウを使い、均一かつ深い味わいのノンヴィンテージ・シャンパーニュを実現するために厳格な基準と高度なテイスティング技術が求められます。「レゼルヴ・パーペチュアル」には、このブレンドの哲学と、フィリポナが追求する完璧を求める姿勢が強く反映されています。

進化し続ける品質への挑戦

メゾンの品質向上に対する姿勢は、創業以来変わることがありません。特に、シャルル・フィリポナの指導のもと、オーガニック農法の導入や、最先端の技術を駆使して土壌・樹勢をモニタリングしています。さらに、各区画ごとの醸造を可能とするためのタンク設置にも力を入れています。

フィリポナの理念は「今の良さに満足することが、より良いものへの障害となる」という言葉に体現されています。常に進化を求める姿勢が、フィリポナの品質向上の推進力となっているのです。