新菱冷熱工業イノベ拠点
2023-12-05 16:40:01

環境配慮と快適性を両立!新菱冷熱工業のイノベーションハブが誕生

環境と快適性を両立させた次世代型オフィス空間:新菱冷熱工業イノベーションハブ



茨城県つくば市に誕生した新菱冷熱工業株式会社のイノベーションハブは、単なるオフィスビルではありません。環境への配慮と従業員の快適性を両立させた、未来型のワークプレイスと言えるでしょう。

環境グラデーションによる多様なワークスタイル



この施設の最大の特徴は、屋外から屋内までシームレスにつながる「環境グラデーション」です。空間、温度、光環境のバリエーション豊かなワークプレイスが用意され、従業員は自身の作業内容や好みに合わせて最適な場所を選ぶことができます。これは、Activity Based Working(ABW)という働き方をさらに進化させた「ABW+e」とでも言うべき取り組みです。

半屋外空間「SOU-SOU VOID」は、吹き抜け構造と自然光、そして周囲の緑を効果的に取り込むことで、開放感と自然を感じさせる空間を実現しています。この空間は、単なる休憩スペースではなく、創造性を刺激する場として機能しています。

最高レベルの環境性能と快適性



イノベーションハブは、環境性能においても最高レベルの評価を受けています。建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)において最高評価である5つ星ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を取得。設計段階での一次エネルギー消費量を基準値より114%削減しています。これは新菱冷熱工業にとって3件目のZEB取得となります。

さらに、「CASBEE-ウェルネスオフィス」においても最高ランクの5つ星Sランクを取得。これは、従業員の健康と快適性を重視した設計が評価された結果です。サーカディアンリズムに配慮した照明や、床吹き出し空調・結露型放射空調など、快適な環境を実現するための様々な工夫が凝らされています。

BIMによる設計・施工管理



本施設の設計と施工には、Building Information Modeling(BIM)がフル活用されました。基本設計から施工管理まで、BIMによる徹底的な情報共有と連携によって、設計変更や工程遅延のリスクを最小限に抑え、高品質な建築を実現することに成功しました。

まとめ



新菱冷熱工業イノベーションハブは、環境性能と従業員の快適性を両立させた、先進的なオフィス空間です。ZEBとCASBEE-ウェルネスオフィスSランクの取得は、その取り組みの成果を明確に示しています。この施設は、企業の環境への責任と従業員への配慮を両立させるための優れたモデルケースと言えるでしょう。今後のオフィス設計のトレンドを大きく変える可能性を秘めた、注目すべき施設です。

施設概要



名称: 新菱冷熱工業株式会社イノベーションハブ本館
所在地: 茨城県つくば市和台41
建築主: 新菱冷熱工業株式会社
設計者: 株式会社三菱地所設計
施工者: 株式会社竹中工務店(建築), 新菱・城口特定建設工事共同企業体(機械設備), 大栄電気株式会社(電気設備)
敷地面積: 34,676㎡
建築面積: 2,391㎡
構造: 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
* 取得認証: BELS 5つ星(ZEB)、CASBEE-ウェルネスオフィス Sランク

会社情報

会社名
株式会社三菱地所設計
住所
東京都千代田区丸の内2-5-1 丸の内二丁目ビル
電話番号

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