大和ハウスグループ、ミツモア社への出資で新たな価値創造を目指す
大和ハウスグループの大和ハウスベンチャーズ株式会社が、株式会社ミツモアに出資することを発表しました。この動きは、先進的な建築業界のデジタル化を推進し、顧客の満足度向上につながることを目指しています。出資は2025年1月31日付けで行われ、大和ハウスグループ共創共生1号投資事業有限責任組合(通称、シナジーファンド)からのものです。
ミツモア社は、見積もりを自動化するオンラインプラットフォームを提供しており、依頼者と事業者双方にとっての時間と手間を削減することを目指しています。プラットフォームは、暮らしからビジネスまで約600種類のサービスを提供し、これまでに600万件以上の依頼を受けています。2024年には、工事現場業務の受発注を効率化する新サービス「ハッチュー」の提供も開始する予定です。このサービスは、煩雑な業務を簡素化し、また専門的な人材の運用を促進させることを目的としています。
さらに、ミツモア社は工事や保守業務だけでなく、顧客対応やバックオフィス業務などの一元管理を可能にするSaaS型のソフトウェア「プロワン」も展開しています。このシステムを通じて、関連企業全体の生産性を向上させ、業界全体の効率化に寄与することが期待されています。
大和ハウスグループとミツモア社の協業は、建設業界の人手不足が懸念される今、特に重要な取り組みです。良質な住宅ストックの維持管理と顧客満足の向上を同時に実現することを狙いとしており、業界の利便性を高めることが期待されています。
シナジーファンドの概要
シナジーファンドは、大和ハウス工業株式会社が創業100周年を迎える2055年に向けて、既存事業の強化や拡大を意図したスタートアップへの出資や協業を目的としています。ファンドの運営は大和ハウスベンチャーズが行い、運用総額は50億円に上ります。出資構成は、大和ハウスグループ投資事業による99%の出資と、1%の自社運営となっています。
このような出資を通じて、社員の価値向上や新たな事業の創出はもちろん、地域社会への貢献を目指し、さらなる発展を遂げていく方針です。
会社概要について
大和ハウスベンチャーズ株式会社
- - 本社所在地: 東京都千代田区飯田橋3丁目13-1
- - 代表者: 鈴木哲雄
- - 設立: 2023年11月
- - 主な事業: CVCファンドの運営、スタートアップ支援及び協業促進
- - 公式ウェブサイト: 大和ハウスベンチャーズ
株式会社ミツモア
- - 本社所在地: 東京都中央区銀座7-16-12 G7ビルディング8階
- - 代表者: 石川彩子
- - 創業: 2017年2月
- - 従業員数: 約218名(2024年10月末時点)
- - 公式ウェブサイト: ミツモア
この強力な連携によって、両社は業界内での競争力を高め、より良質なサービスを提供する準備を進めています。これからの業界の変革に期待が寄せられています。