AI型教材「キュビナ」とデジタル教科書の連携実証開始
近年の教育現場ではGIGAスクール構想に基づき、1人1台の端末環境が整いつつあります。このような中で、教育デジタルサービスの導入が進み、データの有効活用が新たなテーマとして注目を集めています。そんな中、株式会社COMPASSが展開する学習eポータル「キュビナ」が、教育出版株式会社が提供するデジタル教科書との連携機能を実装しました。これにより、学校教育における学びの質が大きく向上することが期待されています。
実施概要
この機能が使用されるのは、北海道の留萌市、栃木県の那須町、埼玉県の新座市にある小学校です。留萌市では6年生、那須町では5・6年生、新座市では5・6年生の児童を対象に、2024年9月から12月までの実証期間で、デジタル教科書とAI型教材の連携による学習効果が検証されます。
COMPASSは、子どもたちの「個別最適な学び」を実現するため、様々なデジタル教材と教科書を融合させることに取り組んでおり、今回の連携機能はその一環です。この機能を利用することで、教科書に準拠した問題がAIによって出題され、児童一人ひとりの習熟度に応じた学習が可能になります。
連携機能の詳細
新たに実装されたアプリケーション間連携機能は、キュビナの問題画面において教科書のアイコンをタップすると、該当ページにジャンプできる仕組みです。これにより、単に問題を解くだけでなく、学習単元全体にわたってデジタル教科書と連携することが可能となります。これがどのように児童の学習意欲や理解度を高めるのか、実証実験の結果が待たれます。
COMPASSのビジョン
COMPASSは、教育における個別最適化の重要性を強調しており、今回の連携の実現により、一人ひとりの学習スタイルに合わせた教材を提供することを目指しています。同社はすでに全国170以上の自治体で利用されており、これまで累計25億回以上の解答数を記録しています。これによって、全国の児童がアダプティブラーニングを通じて知識を身につけることができるようになります。
そうした背景を踏まえ、COMPASSは今後も「キュビナ」を通じて公教育におけるICTの普及に貢献し、「個別最適な学び」を届けるリーディングカンパニーを目指します。
教育は進化を続けています。AI技術が進化する中で、デジタル教材と教科書の連携は、今後の教育現場において非常に重要な要素となるでしょう。そして、留萌市、那須町、新座市での実証実験の成果が、他の地域にも波及し、より良い教育環境の構築に寄与することを期待しましょう。