来客対応を革新する新システムとは
最近、少子高齢化の影響により、業界を問わず人手不足が深刻化しています。そんな中、ロボットの導入が求められており、企業もそれに応じた新たな技術の開発に力を入れています。このたび、オプテックス株式会社と株式会社エヌ・ティ・ティ・データCCS、さらにNetsdar Robot Solutionsが共同で開発したスマートエントランスシステムが発表されました。このシステムは、エントランスでの来客対応をスムーズかつ効率的に行うことができる画期的なものです。
スマートエントランスシステムの特徴
このシステムは、スマートフォンを利用したハンズフリーの解錠機能や、サイネージロボットによる来訪者のお出迎え、自動での案内といった多様な機能を備えています。具体的には、スマートフォンが自動ドアのセンサーと通信し、自動ドアをオートロック解除することができます。このことで、手を使わずにスムーズに入館できるのです。また、サイネージロボットは訪問者を迎え入れ、目的地までの案内を行います。この機能により、訪れる人々はデジタル技術に支えられた温かい迎え入れを体験できるのです。
加えて、デリバリーロボットを指示してノベルティを受け取るサービスも用意されています。これにより、目的地への道のりだけでなく、従業員や来訪者へのサービスの向上も図られています。
各社の役割
オプテックスは、自動ドアセンサーソリューション「OMNICITY®」を提供します。この技術は、Beacon機能を盛り込み、スマートフォンとの通信を可能にしています。また、NTTデータCCSは、ポータルアプリを開発し、オプテックスの技術と連携させることでハンズフリーでのエントランス解錠を実現しています。さらに、ネットスターのロボットクラウドサービス「All in One DiRoboCS™」も統合することで、省人化を推進しつつ、顧客体験の向上が狙いです。
JAPAN IT WEEKでの展示
このスマートエントランスシステムは、2025年4月23日から25日まで東京ビッグサイト東2ホール C16-26で開催される「JAPAN IT WEEK IT人材不足対策EXPO」において初めて一般公開されます。来場者は、ブースでこれらの技術を直接体験できる貴重な機会となります。来場登録は公式ウェブサイトで行うことができます。
今後の展望
この取り組みは、共同施設の利用を効率化することを目指しています。IoT(モノのインターネット)技術、スマートセキュリティ、キャッシュレス決済、業務自動化などを組み合わせ、より快適で便利な環境を提供します。今後もロボット技術を活用し、サービスの向上と効率化が進むことが期待されています。これにより、企業は顧客体験の向上だけでなく、業務効率の改善にも取り組むことができるでしょう。
共同でのイノベーション
この3社の協力による新システムは、ロボットと自動ドアセンサーの連携を図り、少子高齢化が進む現代において、企業や施設が求める人手不足の解消に貢献します。顧客体験の向上を通じて、企業のブランド価値をも高めることが期待できるでしょう。今後も注目が集まる技術となりそうです。