オムロンのロボティクス発表
2025-10-09 13:36:28

オムロン サイニックエックスが国際会議でロボティクスの最新研究成果を発表

オムロン サイニックエックスがIROS 2025で最新研究を発表



オムロン サイニックエックス株式会社(以下、OSX)は、2025年に開催される国際会議「IROS 2025」において、最新のロボティクス分野の研究成果を披露します。この会議は、ロボティクス分野において非常に権威のあるイベントであり、「ICRA」とともにその影響力は抜群です。

IROS 2025の概要



「IROS」は、IEEEとRSJが共同主催している国際会議で、世界中の研究者が参加する一大イベントです。2025年には、4,306件の投稿の中から1,991件(約46.2%)の論文が選ばれ、10月19日から25日の間、中国杭州市にて開催されます。

OSXは、次の二つの研究論文を発表する予定です。

1. ケーブル駆動ヘビ型マニピュレータの姿勢推定



この論文では、ケーブル駆動型のヘビ型マニピュレータに関する研究が紹介されています。このマニピュレータは、障害物回避や多方向に力を加える能力を備え、非構造化環境で非常に有用です。555mmのアームと308gの軽量設計を特徴とします。

しかし、設計上の課題として、ケーブルのたるみやリンクの変形があり、実際の位置推定に食い違いが生ずることがあります。これらの問題を解決するために、著者たちは物理的リザーバコンピューティングを用いた新たな姿勢推定法を提案しました。実験結果によると、この手法の平均姿勢誤差は4.3mmで、他の手法と比較しても優れた結果を示しています。

2. WAVE: 可変弾性機構の提案



次に、WAVEという名前の研究も発表されます。これは、駆動モーターを外部の力から切り離すためにウォームギアを用いた可変剛性アクチュエータです。この技術により、ロボットマニピュレータは動作の安全性を向上させると共に、位置ズレを吸収する能力を持つことが示されています。

WAVEは、外部からの衝撃に対して弾性エネルギーを生成することで、アクチュエータを保護するという新しいアプローチを提供します。この実験の結果、外部負荷がかかっている状態でもモーターの負荷がゼロに近づくことが確認され、実用性の高いシステムとしての可能性が期待されます。

オムロン サイニックエックスについて



オムロン サイニックエックス株式会社は、オムロンが掲げる「近未来デザイン」を実現するための研究開発の拠点です。AI、ロボティクス、IoT、センシングなど多彩な分野で最先端の技術を駆使し、社会的課題の解決に貢献することを目指しています。さらに、大学や他の研究機関との共同研究により、技術革新を加速させる努力を続けています。

最新の研究成果が発表される「IROS 2025」は、多くの興味を集めており、この研究が今後のロボティクス分野にどのような影響を与えるのか注目です。今後もOSXの動向から目が離せません!

参考リンク




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会社情報

会社名
オムロン株式会社
住所
京都府京都市下京区塩小路通堀川東入
電話番号
075-344-7175

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