内々定率が低調な2027年卒業予定の大学生
2027年度卒業予定の大学生および大学院生を対象に実施された最新調査によると、内々定率は82.3%に達しましたが、これは前年に比べて4カ月連続で下回る結果となっています。文系の内々定率は79.4%、理系は88.3%であり、双方ともに昨年の同時期よりも低迷しています。特に文系では、内々定率が80%を割ったのは3年ぶりであり、理系でも90%を割るのは4年ぶりのことで、就職活動において厳しい状況が続いています。
内々定率の推移とその背景
株式会社学情による調査は、2026年6月24日から30日にかけて行われ、279件の有効回答が得られました。この調査によると、内々定率は6月1日の採用選考解禁日を経てようやく8割を超えたものの、その数字は過去3年間の84%を越える水準には達していません。この結果から、2027年度の就職市場が依然として厳しい状況にあることが伺えます。
特に今年度は、インターンシップなどからの早期選考が定着し、2月末までは内々定率が過去最高値を叩き出していました。しかし、春以降はその勢いが鈍化し、企業が経済の先行きや採用計画の見極めに慎重になっていることが影響していると考えられます。
文理別の状況と就職活動の実態
内々定率の文理別に見ると、文系が4.1ポイント上昇し79.4%という結果を出しましたが、春の時点で80%を割ったのは3年ぶりです。一方、理系は5.7ポイント増の88.3%ですが、4年ぶりに90%に届かない結果となりました。このように、文系・理系ともに内々定率の伸び悩みは明らかです。
また、就職活動を行っている学生の割合は36.5%と前月比で下落したものの、前年同時期よりは5.3ポイントの上昇を見せています。特に文系では43.9%が就職活動を継続中で、内々定を持ちながらも慎重に選考を進めている様子が見受けられます。対照的に理系の活動率は21.3%にまで落ち込みました。これは、内々定を得たものの早期に就職先を絞り込んでいる可能性が高いとも考えられます。
内々定の獲得状況と今後の課題
内々定を採得することができた学生の中で就活を終了したと報告する学生の割合は60.6%に達し、6割を超えましたが、依然として文系に比べて理系の状況が厳しいことが明らかです。これは、企業が慎重に採用計画を立てていることと、学生が慎重な選択をしていることが要因となっています。
まとめ
全体として、2027年度に向けた内々定率の低迷や就職活動の難航は、今後の採用市場において企業と学生の双方に影響を与える重要な課題です。企業側は経済の動向を見定めながら、採用計画を再度考慮する必要があるでしょう。一方学生は、新たな機会を探しつつ、自身の進路選択を見直すことが求められています。