ヘルシンキ市が日本人アーティストを起用した魅力キャンペーン開催中

ヘルシンキ市が展開するキャンペーン「The Helsinki Curious」

フィンランドの首都ヘルシンキは、幸福度が非常に高く、近年注目を集めています。その理由として都市の魅力、生活の質、自然との共存などが評価されています。特にヘルシンキは「世界で最も幸福な国」に選ばれ続けており、モノクル誌の最も住みやすい都市トップ5にも名を連ねています。

このような背景の中、ヘルシンキ市は、訪問者に対してこの都市がどのように魅力的であるのかを展示するプロジェクト、「The Helsinki Curious」を始めました。アートやデザインを通じてヘルシンキのエッセンスを表現するために、日本人アーティストの中村隆氏をはじめ、国際的に活躍するアーティストたちが選ばれました。

アーティストたちの挑戦

プロジェクトには、ロンドンからAysha Tengiz、ベルリンからJack Sachの二人も参加しています。彼らには、実際にヘルシンキを訪れたことがない状態で、周囲の人々からのストーリーをもとに作品を作成することが求められました。

中村隆氏は「ヘルシンキからの突然のメールに驚き、私は非常に興味深く感じています。訪れた人々の体験談を元に、自然との共存をテーマにした空想のヘルシンキを描くのが楽しかったです」と語っています。また、Aysha Tengizさんは「ヘルシンキについて直接調べることができなかったので、新しいアプローチが求められました。訪れた方々の話からインスピレーションを受けられました」と話しています。

Jack Sachs氏は「ヘルシンキという街について的確なイメージは持っていなかったが、インタビューを通じてノスタルジーを感じる独特なナイトライフが存在することに気付かされました」とのことです。

ヘルシンキ・デザイン・ウィークでの発表

完成したアート作品は、2022年9月6日にヘルシンキ・デザイン・ウィークで発表される予定です。このイベントは、都市デザインやアート業界の専門家やファンが集まる場であり、参加者には「The Helsinki Curious」のオープニング展示会にも足を運んでもらう予定です。

このキャンペーンに参加することで、街中にアートポスターが掲示され、希望や好奇心に満ち溢れた作品が人々の目を引くことでしょう。

企画者の思い

Helsinki Partnersのブランド・マーケティング・コミュニケーションディレクターAnu Syrmä氏は、「私たちが意図するのは一時的な活動ではありません。旅行者、企業、そして人々に対してヘルシンキの魅力を価値で提供することです。アーティストたちの作品は、ヘルシンキを再発見するきっかけとなるでしょう」と話しています。

このような継続的な取り組みを通じて、ヘルシンキはさらに多くの人々に愛される都市となっていくことが期待されています。