藤井薫氏講演会レポート
2024-02-01 11:00:04

激変する社会と転職市場、個人のキャリア観を徹底解説!藤井薫氏講演会レポート

激変する社会と転職市場、そして個人のキャリア



近年、社会構造や働き方は劇的な変化を遂げています。少子高齢化、デジタル化の加速、グローバル化など、かつてないスピードで環境が変化する中、個人がどのようにキャリアを築き、人生100年時代を生き抜いていくのかが大きな課題となっています。

2月23日、一般社団法人日本産業カウンセラー協会東京支部は、リクルートHR統括編集長の藤井薫氏を講師に迎え、オンライン講演会を開催しました。講演会のテーマは「変わる社会構造・転職市場・働く個人のキャリア観」。変化の激しい時代を生き抜くためのヒントを探る、内容盛りだくさんの講演会となりました。

VUCA時代を生き抜くためのキャリア戦略



藤井氏は、講演の中で「VUCA(変動・不確実・複雑・あいまい)」というキーワードを繰り返し用いました。VUCA時代においては、予測不可能な変化が頻繁に起こり、従来型のキャリアプランでは対応が困難です。そのため、柔軟な思考力や、変化に適応する能力がますます重要になってきます。

講演では、最新のデータに基づき、日本の転職市場の現状や、働く個人の意識の変化について解説されました。終身雇用や年功序列といった従来の日本型雇用システムは、もはや通用しなくなってきており、企業は個人のキャリア形成を支援する新しい仕組みを構築していく必要があると指摘されました。

企業と個人の新しい関係性「シン・日本型雇用」



藤井氏は、企業と個人の新しい関係性として「シン・日本型雇用」という概念を紹介しました。これは、個人のキャリア自律を支援し、企業と個人が共に成長していくための新しい雇用モデルです。企業は、個人の能力や成長を最大限に活かせる環境を提供し、個人は、主体的にキャリアを設計し、責任を持って行動していくことが求められます。

講演では、具体的な事例を交えながら、シン・日本型雇用を実現するための具体的な方法が解説されました。個人のキャリア形成を支援するための制度設計、育成プログラム、人事評価制度など、多角的な視点から具体的な施策が示されました。

グループワークで考える、職場での実践



講演の後半では、参加者同士がグループに分かれ、職場における具体的なマネジメント方法について議論するグループワークが行われました。参加者は、活発に意見交換を行い、職場での課題や解決策について活発な議論を展開しました。

まとめ:変化への対応と未来への展望



今回の講演会は、変化の激しい時代を生き抜くための重要な示唆を与えてくれるものでした。VUCA時代を乗り越えるためには、柔軟な思考、変化への対応力、そして個人のキャリア自律が不可欠です。企業は、個人の成長を支援する仕組みを構築し、個人は、主体的にキャリアを設計していく必要があります。藤井氏の講演は、これからのキャリアを考える上で、多くのヒントを与えてくれるものでした。講演会に参加した多くの参加者にとって、今後のキャリアプランを考える上で貴重な時間となったことでしょう。

講師プロフィール:藤井薫氏



藤井薫氏は、リクルートに入社以来、長年にわたり人事領域の研究開発に携わってきました。数々のメディアで、労働市場の変化や個人のキャリア形成について発信しており、その知見は高く評価されています。著書『働く喜び未来のかたち』も出版されています。

一般社団法人 日本産業カウンセラー協会 東京支部



一般社団法人 日本産業カウンセラー協会 東京支部は、働く人と組織の課題解決を支援する団体です。産業カウンセラーの育成、企業・団体向けの研修、個人向けのカウンセリングなど、多様なサービスを提供しています。

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一般社団法人日本産業カウンセラー協会 東京支部
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東京都渋谷区千駄ヶ谷4-2-12-4F
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