新たな消費動向に対応する小売物価統計調査規則の改正案への意見募集
小売物価統計調査規則の改正案について
総務省が発表した新しい小売物価統計調査規則の改正案は、近年の消費者動向の変化を反映し、より実態に即した価格調査を実施することを目的としています。この提案は、2026年の消費者物価指数の基準改定に先立って行われ、国民の消費生活に重要な影響を及ぼす可能性があります。
1. 改正の背景
小売物価統計調査は、統計法に基づいて行われる主要な統計調査の一つです。この調査は、消費者が日常的に利用する商品の価格やサービスの料金を把握し、消費者物価指数を算出するための基礎資料を提供します。近年、消費者の嗜好や商品の流通形態が多様化しているため、調査内容もそれに応じた見直しが求められています。
今回の改正案では、まず新たに重要度の高い品目を追加することで消費者の実態に即した調査を行います。追加の基準は、家庭の支出額が総支出の千分の一以上である品目に基づいて選定されます。これにより、今後も変化し続ける消費構造に応じた調査が可能になります。
2. 改正の概要
改正案の具体的な内容は別紙に記載されていますが、例として新たに調査対象となる品目の追加や一部品目の名称変更が含まれます。特に近年の消費者のニーズや市場環境を考慮した絞り込みが行われており、より的確なデータ収集が期待されます。
3. 意見募集の実施
省令案に関しては、令和6年8月6日から9月10日まで意見の募集が行われます。一般市民が直接意見を述べれる機会として、幅広い意見を反映させることを目的としています。参加を希望する方は、所定の要領に従って意見を提出する必要があります。
4. 今後のスケジュール
改正が採択されると、公布は令和6年10月下旬に予定されています。施行は令和7年1月1日からとなり、その後新しい消費者物価指数が適用されることになります。
総務省は、この新しい調査規則を通じて、時代に即した消費者物価指数監視の重要性を再認識し、更なる透明性の向上を図ろうとしています。消費者も、その動向に注目し、自身の考えを積極的に示すことが求められています。
この改革が実施されることで、消費者にとってより正確で信頼性の高い情報を得ることが可能になるでしょう。皆さんの意見をぜひ、意見募集期間に提出してください。