株式会社マルヤナギ小倉屋は、蒸し豆を専門に製造する新工場の生産ラインを増設します。この新しいラインは、2024年10月1日から稼働し、同社の蒸し豆の生産能力を約20%向上させる見込みです。2004年に初めて市場に登場した「蒸し大豆」は、手軽に開けてそのまま食べられる便利さと、大豆の豊富な栄養成分が評価され、蒸し豆市場は2023年には約65億円を記録しました。
当社の新しい工場は、2020年に兵庫県加東市に設立されたもので、最新の自動化技術が導入されています。これにより、より効率的な生産が可能となり、環境への負荷を軽減する省エネルギー設計が採用されています。また、蒸し豆の製造に特化したこの工場の新ラインの導入により、さらなるシェア拡大を目指す方針です。
蒸し大豆は、発売当初から様々な活動を通じてその魅力を多くの人々に伝えてきました。大豆本来の美味しさや栄養価の高さが、健康志向の消費者に支持されており、2018年には蒸し豆市場が水煮豆市場を超えました。今や「蒸し大豆」は、手軽さと栄養価の高い食品として、日本全体で広く親しまれています。
マルヤナギ小倉屋では、2024年に蒸し大豆が発売から20周年を迎えることを記念して、特設サイトを立ち上げています。このサイトでは、蒸し大豆の歴史や、消費者からの祝福メッセージなど様々なコンテンツを掲載しており、多くの人々にその魅力を再確認してもらうきっかけを提供しています。
さらに、蒸し大豆は他の大豆製品に比べて高い栄養価を誇り、特に食物繊維においては不溶性だけでなく水溶性も多く含まれていることが新しい分析法により明らかになりました。これにより、蒸し大豆はダイエットや健康志向の方々にとっても非常に魅力的な食品となっています。
加えて、環境への配慮も重要なポイントです。大豆は牛肉等に比べて、水の消費量や排出される温室効果ガスが極めて少なく、持続可能な食材として注目されています。こうした理由から、毎日の食事に蒸し大豆を取り入れることは、健康だけでなく、環境にもやさしい選択と言えるでしょう。
今後もマルヤナギ小倉屋は、革新的な生産体制を整え、蒸し豆市場でのシェアをさらに高めるべく努力を続けていきます。そして、多くの消費者にそのおいしさと栄養を届け、次世代へと伝えていくことを目指しています。