認定NPO法人高卒支援会の新たな一歩
認定NPO法人高卒支援会が2023年11月14日、全国で2.5%の認定NPO法人審査に見事合格しました。この成果をきっかけに、より多くの若者たちの支援に取り組む意欲を高めています。ここでは、同法人が現在行っている事業や、今後の課題について詳しく紹介します。
不登校の現状
令和4年の調査によると、日本全国での不登校小中学生の数は約30万人、高校生は約6万人に上り、いずれも過去最高の数値を記録しています。この状況が示すように、公教育だけでは対応しきれない問題が浮き彫りになっています。そのため、NPOや私的な支援団体が果たす役割はますます重要となっています。高卒支援会は、主に中学生向けにフリースクールを提供し、高校生に対しては通信制高校での卒業支援を行っています。
不登校支援だけでは足りない
また、高卒支援会は、不登校支援だけでは解決できない課題があることに気づきました。15歳から39歳の期間で、ひきこもりを経験している人は約54万人にのぼります。この中には、中学生の段階でひきこもりになる子供たちも少なくありません。これを受けて、単に居場所を提供するだけでは不十分だと考え、訪問支援を開始しました。これにより、支援スタッフは若者の心情を理解し、一人ひとりに合わせた対応が可能となりました。
新たな取り組みと目指すもの
高卒支援会は、高校卒業を目指す若者だけでなく、小学生から大人になるまでの幅広い支援を行う団体を目指しています。現在考えている新たな施策には、小学生への支援連携や、孤立しがちな若者を支援する取り組み、さらにはICT教育の推進があります。
小学生への支援連携
高卒支援会は、現在小学生への支援を行っている団体と協力関係を築こうとしています。その後、中学生や高校生への相談に強みを持つ高卒支援会のノウハウを活用し、小学生を支援する新たなモデルを構築することを目指しています。
孤立しがちな若者への支援
孤立している若者への支援活動も展開します。例えば、大学生の貧困問題やヤングケアラー、東横キッズなど、複雑な課題に対して具体的な支援を検討しています。
ICT教育の推進
不登校やひきこもりの子どもたちのために、ICT教育の推進に力を入れる方針です。現在、現役のプログラマーと共に、国家資格であるITパスポートの取得を目指すための講座を開く準備を進めています。
今後の活動予定
開催期間:2024年1月9日〜2月3日(毎週火曜日)
開催日:2024年2月10日 17:00〜19:30
このように、高卒支援会は多様なニーズに応えるため、さらなる支援の拡充を目指しています。現在、サポーターや協賛企業を募集しており、寄付も受け付けています。今後の活動への参加を通じ、若者支援に貢献してみませんか?
高卒支援会寄付ページ