不人気業種を変革する経営手法
2026年1月12日、東京・五反田で開催された第15回ワクセル会議は、経営や働き方の新しいビジョンを模索する機会となりました。主催者の嶋村吉洋氏と総合プロデューサーの住谷知厚氏によるこのイベントには、多様なバックグラウンドを持つ参加者が集まり、講演やワークショップを通じて意見交換が行われました。
ワクセルの理念と目的
「ワクセル」は、異なる分野に属する人々が協力し合い、社会課題の解決を目指すソーシャルビジネスコミュニティです。健全な学びと成長を促進し、夢を与えることをモットーに、活躍する著名人や経営者とのコラボレーションが進められています。この会議は、過去の取り組みや事例を振り返りながら未来へのビジョンを共有する場として位置づけられています。
講演:大野宗氏の成功哲学
この会議で講演を行ったのは、ゴキブリ駆除業界で注目を集める「クリーンライフ」の大野宗氏です。彼は「技術とマインドで不人気業種を誇れる仕事に変える」というテーマで講演を行い、独自の経営手法とその背景を語りました。
大野氏のキャリアの初期
大野氏のキャリアは、レーシングドライバーを目指すも、現実に直面し夢を断念。その後、サラリーマンとしてのキャリアを積みましたが、いつも心に燻っていた「不完全燃焼」の思いを抱え続けました。その後、彼の起業のきっかけは、過去のアルバイト経験に端を発します。
起業のアイデアと出会い
35歳で思い切って脱サラを決意した大野氏は、飲食店での経験から衛生管理の重要性に気づき、自己の価値観にフィットする「ゴキブリ駆除」という業種に注目しました。特に、成功事例を見たことで「人の役に立つ仕事」であるという確信を得たのです。
業界の常識を打破する戦略
大野氏は、従来のビジネスモデルの見直しに着手し、以下のような新しい戦略を導入しました。
- - 訪問頻度を減少:毎月の訪問を辞め、年2回、1回あたり5〜6時間の徹底的な施工を行います。
- - 完全駆除の徹底:業務の目的は維持ではなく、完全な駆除にこだわります。もし完全駆除ができなければ全額返金する保証も設けています。
- - 紹介を重視:営業をせずに信頼を築く仕組みを整えることで、結果的に更新率97.9%という高い継続率を実現しました。
社員のマインドにこだわる組織づくり
大野氏は、経営の基盤として「社員のマインド」を重視しています。すなわち、会社の環境を整え、社員が誇りを持てるような組織作りに取り組んでいます。
- - 快適なオフィス:見た目にも美しい業務環境を提供し、社員が働きやすい環境を用意しています。
- - 誇りを育む:顧客から直接感謝されることによって、仕事に対する誇りを持たせます。
- - 年齢による評価:能力給ではなく年齢給をもとにした給与体系を導入し、一体感を強調します。
さらに、彼は自ら「ゴキブリ博士」と名乗り、メディア露出を行うことで業界イメージの向上にも尽力しています。
社会貢献が経営の目的
講演の締めくくりとして、大野氏は「経営の目的はお金ではなく、社会への貢献」と強調しました。彼は、自己の職務が社会に対して役立つものであることが最も重要であり、成長と自己実現はその一環であると考えています。この言葉は参加者たちの心に響き、強いインパクトを与えました。
2026年に向けた目標共有
講演の後、参加者たちは2026年に向けた目標を共有するワークショップを行いました。異なる業種や立場から得たビジョンを言語化し、互いに刺激し合う貴重な時間となりました。
今後の展望
ワクセルでは、今後も新たな価値創出の場を提供し続ける意向です。2026年6月には「ワクセルアワード」を開催し、これまでの挑戦と成果を称賛する場を設ける予定です。個人や企業が集い、共に成長し、社会に新たな貢献を果たす場を拡大していくことでしょう。
このように、ワクセルは夢を与え続けるコミュニティとして、未来に向かう挑戦を続けています。参加者の中には新たなビジョンを描く人々が多数おり、彼らの挑戦が今後の社会にどのような影響を与えていくのか、非常に楽しみです。