ボーダレス・ジャパンが全国初の学校法人との包括連携協定を締結
株式会社ボーダレス・ジャパンは2025年10月31日、福岡県那珂川市にある学校法人八洲学園 福岡女子商業高等学校との包括連携協定を全国初となる形で締結しました。この協定は、教育と社会の壁を打破し、社会課題に取り組む学びの場を共に創造することを目的としています。
調印式は福岡女子商業高等学校にて開催され、校長の柴山翔太氏とボーダレス・ジャパンの代表取締役CEOである田口一成氏が出席しました。柴山校長は「社会に希望を生み出す教育とビジネスの形を描こう」と生徒たちに熱く語りかけました。これにより、福岡から全国に広がる新たな教育モデルの実現を目指しています。
包括連携協定の意義
ボーダレス・ジャパンは「SWITCH to HOPE」の理念のもと、世界中でソーシャルビジネスを展開し、さまざまな社会問題への解決策を模索しています。特に、若者が社会課題に主体的に取り組む機会を創出するために、教育機関や地方自治体との協力関係を強化しています。福岡女子商業高等学校においては、クラウドファンディングプロジェクト「ForGood」、エシカルパソコン事業「ZERO PC」、自然エネルギーを利用した「ハチドリ電力」など、多様な共通プロジェクトが進行中です。また、2025年8月には「ソーシャルビジネスワークショップ」を開催し、生徒が社会課題を自らの問題として捉える力を養うための学びを提供します。
この新たな包括連携協定は、これまでの共同プロジェクトを体系化し、教育現場において社会と接続する実践モデルを創出するための重要なステップです。
今後の展開
この協定を基に、福岡女子商業高等学校とボーダレス・ジャパンは、以下の5つの領域で協働を進める事を発表しました。
- - ソーシャルビジネス学習プログラム - 社会に関連するテーマを考える授業やワークショップを実施。
- - 探究活動の支援 - 問題解決型の授業での専門的サポートを提供。
- - マーケティング実践プログラム - SNSや販売促進を通じたプロジェクト運営を支援。
- - 教材の共同開発 - 両者の専門知識を活かした教育プログラムと教材の制作。
- - 教職員向け研修 - ソーシャルビジネスや問題解決型授業の設計に関する教育を行います。
校長のコメント
柴山校長は、「今回の連携を通じて、生徒が変化の激しい社会の中で自ら課題を発見し、仲間と協力して解決策を見出す力を育んでいきたい」と述べました。知識の習得に限らず、実践的な学びを重視し、女性リーダーの育成を目指すと語っています。また、将来的にはこの試みを全国に広げ、新しい商業教育の可能性を模索することも視野に入れています。
企業のビジョン
一方、ボーダレス・ジャパンの田口CEOは、「教育を言葉だけでなく行動で実践することが重要」と強調しました。生徒のさまざまなアイディアを実現するために、ボーダレスのリソースを惜しみなく提供し、この連携が生徒が自らの未来を切り拓くきっかけになることを願っています。
最後に
ボーダレス・ジャパンは今後も、教育機関や自治体との連携を強化し、ソーシャルビジネスを核にした教育モデルを福岡から全国へと広めていく計画です。この新たな一歩が、多くの「社会を変える挑戦者」を育む礎となることを期待しています。
八洲学園 福岡女子商業高等学校について
八洲学園 福岡女子商業高等学校は、「挑戦を、楽しめ。」を教育のモットーとし、生徒自身の「やりたい」を基にした学びを積極的に推進しています。校長の柴山氏は、2023年にForbes JAPANの「Innovative Education 30」に選出され、その教育理念と取り組みが高く評価されています。