LINEヤフー、気候変動への取り組みで2年連続のAリスト選定

LINEヤフー、気候変動分野での高評価

LINEヤフー株式会社は、国際的な非営利団体CDPが実施した2025年度の調査で、気候変動分野において最高評価を得る「Aリスト」に2年連続で選定されました。CDPは企業と自治体の環境問題に対する取り組みを評価する組織で、その年次報告は世界中のさまざまな企業における環境活動の参考とされています。

CDPとは何か？

CDPは、企業が環境への影響をどのように管理し、情報をいかに開示しているかを評価する国際的な基準を提供します。評価は、気候変動に関する情報開示フレームワークであるTCFDの提言に準拠しており、企業の環境への対応がグローバルスタンダードであると認識されています。2024年のCDP評価では、全世界で2万4800社が参加し、Aリストに選ばれたのはわずか2%に過ぎません。

LINEヤフーの取り組み

LINEヤフーは、気候変動に対して「緩和」と「適応」の二つの戦略を進めています。「緩和」策としては、2030年度までに自社のスコープ1およびスコープ2における温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指しています。このために、再生可能エネルギーの導入や、さまざまな施策を積極的に実施しており、2050年度を見据えて全スコープの排出量を実質ゼロにする方針を掲げています。

一方で「適応」策では、気候変動による影響の兆候を見越した対応を行っています。特に、増加する自然災害への対策は重要な焦点とされており、事業継続計画（BCP）を策定し、リスク管理を強化しています。今後さらに再生可能エネルギーの100％化を進める方針です。

Aリスト選定の背景

LINEヤフーは、これまでの積極的な環境管理と情報開示により、CDPの「Aリスト」に連続して名を連ねました。この他にも、同社は「Dow Jones Best-in-Class World Index」や「MSCI日本株ESGセレクト・リーダーズ指数」など、さまざまなESG指数の構成銘柄にも選定されています。