三菱ふそうが実施するフォークリフトのDX化に「おくだけセンサー」を導入

三菱ふそうとサン電子の新たな協力関係

三菱ふそうトラック・バス株式会社とサン電子株式会社が手を組み、フォークリフトの運用を効率化する取り組みが始まりました。特に、名古屋市に本社を持つサン電子が開発した「おくだけセンサー」が重要な役割を果たします。これにより、三菱ふそうの川崎製作所に配備された約200台のフォークリフトが適正に配置されるようになり、稼働効率が大幅に向上することが期待されています。

フォークリフトの稼働状態を可視化

川崎製作所の部品搬送業務では、配置場所によってフォークリフトの稼働に偏りが見られ、効率的な運用が課題でした。「おくだけセンサー」は、この問題を解決するために設置され、加速度センサーを活用してフォークリフトの稼働状態をリアルタイムで可視化します。これにより、稼働状況と停止状態を正確に把握できるようになり、どのフォークリフトがどのように運用されているかを把握することが可能になります。

センサーの特長と導入のメリット

「おくだけセンサー」は、温度、湿度、照度、加速度、磁気を測定できるコンパクトなデバイスです。特に注目すべきは、その設置が簡単で、特別な工事や設定が不要である点です。使用者は電源を入れるだけで、すぐにデータ測定が開始されます。この特長により、製造業や飲食業を中心に、幅広い業界での活用が進んでいます。さらに、データは内部メモリに保存され、無線でクラウドサービスへ自動アップロードされるため、データ管理も効率的です。

DX化への一歩

サン電子の「おくだけセンサー」を用いることで、三菱ふそうではDX（デジタルトランスフォーメーション）の効果が見込まれています。稼働状況を可視化することで、適正な配置を模索するためのデータが自動的に提供され、業務の効率化と生産性向上につながると期待されています。今後も、両社は協力してさらなる業務改善を目指すとのことです。