第一回「写真集公募展」結果発表
株式会社BCCKSと株式会社リトルモアが共同で開催した、Webを活用した新しい形式の「写真集公募展」。この公募展は2008年8月8日から開始され、10月27日までの3ヶ月弱にわたって応募作品を受け付けました。最終的に640作品が集まり、その中から層が厚い審査を経て11月28日に結果が発表されました。
審査のプロセスと作品の質
審査員は、各フィールドで活躍する著名な写真家やデザイナーが参加し、応募された作品の質の高さに圧倒されました。一般的な写真とは異なり、写真集というフォーマットでの公募が行われたことで、応募者はより独自の視点を表現することができたといえます。また、応募作品は公募期間中に公開される仕組みとなっており、一般ユーザーたちがその作品にアクセスして自由に批評をすることができました。これにより、従来のコンペティションとは一線を画す新しい試みとなりました。
受賞作品の詳細
大賞には、永井祐介の『varnish and mortar』が選ばれ、来春にはリトルモアから写真集として印刷・出版される予定です。さらに、審査員賞には8作品が選ばれ、それぞれデジタルカメラが贈呈されることとなりました。
受賞作品一覧
- - 大賞: 永井祐介『varnish and mortar』
- - 審査員賞:
- 葛西薫『AO NATU』
- 中川大祐『anywhere and nowhere』
- 服部一成『いとしのユーカ』
- 松本弦人『Hach schoon !』
- 宇壽山貴久子『ふきそくへんか』
- 梅佳代『青春吉日』
- 大森克己『瞬きするモデル』
- 瀧本幹也『」と「』』
- - リトルモア賞: 高橋宗正『虹のでるカメラ』
- - ユーザー賞:
- 第1位: 林千絵『GOODBYE-TAMPOPO』
- 第2位: 黒木榮一『いただきますってだれに言う?』
- 第3位: 前島圭一郎『Funnily Happy』
これらの受賞作品は、2009年1月10日から25日まで、リトルモアの地下で展覧会が開催される予定です。
特別な出版物の予定
また、12月上旬から中旬には審査会の様子をまとめたドキュメンタリーブック『審査会BCCK』や、受賞作品の講評と受賞者のコメントを掲載した『受賞者BCCK』も発表される予定です。
BCCKSとリトルモアの取り組み
BCCKSは、誰でも簡単に「本」を作成できる新しいコンセプトのWebサービスです。このサービスにより、写真、編集、デザインを融合した新たな出版形態と、作品表現の可能性を拡大させることを目指しています。リトルモアも独自の視点で新しい文化を創出し続けています。
この公募展は、芸術とデザインに対する新しいアプローチを示すものとなり、これからの表現の場として、さらに多くのクリエイターや観衆を魅了することでしょう。