住宅金融事業を行う株式会社日本モーゲージサービス(MSJグループ)の株式会社住宅アカデメイアは、プレステージ・インターナショナルグループの株式会社プレステージ・コアソリューション、株式会社プレミア・エイド、そして東京電力グループの株式会社エナジーゲートウェイの3社と事業提携を発表しました。
この提携により、4社はそれぞれの強みを生かし、企業や自治体向けに、住生活支援・見守りサービスの構築を支援していきます。少子高齢化が進む現代において、高齢者の見守りや生活の変化を早期に把握することは、社会的な課題となっています。
本サービスでは、ユーザー宅内の分電盤に電力センサーを取り付け、電力波形を計測します。AIが電力波形を分析することで、家電の使用状況から生活リズムの変化や認知機能低下の予兆などを探知します。異常が検知された場合は、消防などの公的救援機関への通報や、家族への連絡を行うことができます。
さらに、見守り用の専用アプリも提供されます。アプリを通じて、家の状況や家電の使用状況を確認できるだけでなく、熱中症アラーム通知やキャンペーン情報の配信なども可能です。
住宅アカデメイアは、本サービスを通して、住宅会社への支援を強化し、顧客層の拡大を目指しています。また、MSJグループの主力顧客層である住宅会社に対して、本サービスを活用した住宅設備やリフォームなどの販売促進、中古住宅再販事業の提案なども積極的に行っていく予定です。
本サービスは、住宅・生活・ヘルスケア・保険などの様々な業界の企業や自治体において、独自の「住生活支援・見守りサービス」を構築するのに役立ちます。また、エンドユーザーとのリレーションシップを構築し、販売促進に繋げることが可能となります。
住宅アカデメイアが3社との提携を発表し、電力センサーを活用した住生活支援・見守りサービスを強化するというニュースは、高齢化社会における新たなサービスとして注目されます。電力センサーの活用は、従来の見守りサービスに比べて、より客観的で精度の高いデータ取得が可能となります。AI分析によって生活リズムの変化や認知機能低下の兆候を早期に発見することで、高齢者の安全確保に役立つだけでなく、家族や介護者の負担軽減にも貢献する可能性を秘めています。
本サービスは、単に高齢者の見守りだけでなく、様々な業界の企業や自治体にとって、新たなビジネスチャンスを生み出す可能性も秘めています。例えば、住宅会社は本サービスを活用することで、高齢者向けの住環境改善やリフォームの提案、保険会社は高齢者のリスク分析や保険商品開発などに役立てることができます。
今回の提携は、社会課題の解決と同時に、新たなビジネスモデルを生み出す可能性を秘めた取り組みと言えるでしょう。今後の展開に期待したいです。