START CAMP 2024 in Kamikawa 開催レポート
2024年6月20日、北海道上川町にて、約90団体、150名が参加する「START CAMP 2024」が開催されました。これは、より良い社会の実現を目指す方々が集まり、そのビジョンを共有し合いながら共創を目指すカンファレンスイベントです。
イベント概要
「START CAMP 2024 in Kamikawa」は、CarpDiem株式会社が主催し、株式会社ボーダレス・ジャパン、株式会社COTEN、合同会社TASUKIが共催する形で実施されました。町役場を含めた上川町全体が会場となっており、地元の飲食店やショップも参加しました。
行われたプログラム
初日のメイン会場は上川町の公共文化施設「かみんぐホール」で、上川町の西木町長の挨拶から始まりました。町長は、感動人口の増加を目指し、多くの企業と連携して事業を運営していることを語り、参加者たちもその熱意に共感していました。
続いて、参加者による共創ディスカッションが行われました。今年から新たに設けられたこの仕組みでは、参加者が議論したいテーマを挙げてプレゼンテーションを行い、参加者同士の主体的なディスカッションが促されました。37名が立候補し、それぞれが熱い想いを語る様子は圧巻でした。提案されたイシューには、食品生産者と消費者の新たなコミュニケーション不足を解消するためのアイデアや、環境に配慮したコーヒー豆の流通拡大を目指す取り組みも含まれていました。
前夜祭
開催日前日の6月19日には、旭川駅近くの大雪地ビール館で前夜祭が行われ、約100名が参加しました。また、スカラーシップ制度によって選ばれた大学生11名も参加し、自分たちの意見やビジョンを堂々と発表しました。この新しい取り組みは、大学生たちの熱意を引き出し、他の参加者にも良い影響を与える結果となったようです。
2日目の動き
2日目には、「大雪森のガーデン」で共創ワークが行われました。ここでも悪天候にかかわらず、参加者たちは共同でアイデアを出し合い、共創ピッチに向けて準備を進めました。共創ピッチには32チームが参加し、それぞれが5分間でアイデアを発表しました。
最終的には、マイクロファイナンスを用いた就労支援プロジェクトや、視覚障害者が働くビールバーに関するアイデアなど、様々なプロジェクトが評価されました。
次回開催に向けて
「START CAMP 2024 in Kamikawa」の成功を受けて、来年度の開催地も発表されました。2025年には三重県明和町での開催が予定されており、地域に根ざした共創の場がさらに広がることが期待されています。
参加者の声
初参加の方々からは、「こんなにも多くの人々と共に未来を考えたのは初めて」といった喜びの声が多数寄せられました。参加者同士の交流が新たなアイデア創出につながったことが伝わってきます。
今回のSTART CAMPは、単なるカンファレンスではなく、未来へのビジョンを共有し、共に成長する場であったと言えるでしょう。