薬局業務の新たな幕開け、POS+ retailの登場
ポスタス株式会社は、EMシステムズグループと連携し、薬局向けのPOSレジシステム「POS+ retail」を2025年7月30日より販売開始しました。この新システムは、薬局の会計業務の負担を軽減し、業務効率を向上させるために設計されています。特に、POSレジでの会計データの正確な取り込みを実現し、現金管理におけるミスを防ぐための機能が充実しています。
背景
薬局では、薬剤師がレジ業務を兼任することが多数あり、その際に生じる金額入力ミスや会計業務の複雑さが大きな課題となっていました。このような状況を改善すべく、ポスタスとEMシステムズグループは2014年前からPOSレジとレセプトコンピュータの連携に向けた取り組みを進めており、ようやく実現に至りました。
新たな機能の利点
新たに開発されたデータ連携機能により、薬局は会計データをPOSレジに正確に取り込むことができるようになり、業務の効率化を図ることができます。また、自動釣銭機やセミセルフレジ、各種決済端末との連携も可能で、現金の計算ミスを防ぎ、レジの締め作業の時間を短縮することが期待されています。この結果、薬局で働く薬剤師は、より多くの時間を患者との対人業務に充てることができるため、服薬指導や健康相談などの重要な業務に集中できるようになります。
経営の迅速化
「POS+ retail」には本部機能も備わっており、店舗の会計データをクラウドに集約して分析することで、迅速な経営判断が可能になります。この機能を活用することで、薬局経営を支える新たな指標や洞察を得ることができ、経営戦略の立案に役立てることができるでしょう。
薬局向けシステムとの連携
新しいPOSシステムは、複数の薬局向けシステムと連携が可能です。具体的には、ReceptyNEXT、MAPs for PHARMACY、MAPs for PHARMACY DX、P-CUBEn、P-CUBE +gなどが挙げられます。これにより、様々な業務プロセスを一元化し、さらなる運用効率の向上が期待されます。
体験会の情報
新たな「POS+ retail」の機能を実際に体験できる展示会が「第58回日本薬剤師会学術大会併設展示」にて行われます。興味のある方は、ぜひお立ち寄りください。展示会の詳細は以下の通りです:
- - 日時: 2025年10月12日(日)9:00〜18:20、2025年10月13日(月・祝)8:30〜13:30
- - 場所: 国立京都国際会館 イベントホール
- - 小間番号: JF-2
結論
ポスタスが開発した「POS+ retail」は、薬局業務を大きく改善させる可能性を秘めたシステムです。薬剤師が本来の業務に専念できる環境を整えるためにも、この新たな技術の導入は非常に重要です。業務の効率化だけでなく、患者とのコミュニケーションによる服薬指導の充実にもつながることでしょう。これからの薬局業界において、このサービスの展開に大きな期待が寄せられています。