追手門学院高等学校の創造コース、卒業展で創造の本質に迫る

追手門学院高等学校の創造コース、卒業プロジェクトが開催

2023年10月18日、追手門学院高等学校（大阪府茨木市）の創造コース1期生たちが、3年間の学びの集大成となる卒業プロジェクトを開催します。場所は茨木市にある文化・子育て複合施設「おにクル」で、入場は無料。プロジェクトでは、約50点の作品が展示され、映像作品や演劇なども披露される予定です。

探究・プロジェクト型の学び

創造コースは2022年に新設され、問いを立て、課題を設定し、自己流で解決策を探るという探究・プロジェクト型の学びに特化したカリキュラムを展開しています。他のコースが定期テストを行っている期間は、創造コースの生徒たちはプロジェクトに取り組むことができます。このユニークなアプローチは、学生たちの主体的な学習を促し、知識や経験の深まりを促進します。また、英語や数学などの教科の授業でも、「まずはやってみる」というスタンスが取り入れられ、体験やアウトプットを重視した授業が行われています。

卒業プロジェクトの内容

今回の卒業プロジェクトでは、「創造とは何か」をテーマに掲げています。生徒たちは1年次に「アートとは何か」、2・3年次には「デザインとは何か」を探求し、それぞれの視点から「アート」と「デザイン」を定義します。この定義に基づいて、個人またはグループでさまざまな形式の作品を制作します。

例えば、キャンバスや模型の展示物、実写のショートフィルム、CGを用いた映像作品、さらにはバンドや演劇、ダンスなど、多様な表現方法が用いられます。これらの作品を通じて「創造とは何か」が具体的に具現化され、来場者に新たな気づきを提供することでしょう。

参加した生徒の声

このプロジェクトに取り組む山崎凛さんは、「入学したときは『変化』が怖かった。でも、創造コースの授業で『変化』を深く掘り下げたとき、実はそれが必要なものだと気づきました。」と述べています。彼女が手がけた「四季の空」というアート作品は、まさにその変化をテーマにしており、多くの人々に感動を与えることでしょう。