エリクソンとソフトバンクは、AI(人工知能)とRAN(無線アクセスネットワーク)の統合に関する共同研究開発が重要なマイルストーンに到達し、その成果を活かすための合意を結びました。両社は2025年3月3日に発表されたこの報告書を通じて、次世代通信技術の革新に向けた新たな一歩を踏み出しました。
この取り組みは、AI技術の進化とRAN技術の融合による通信革命を目指すものであり、エリクソンとソフトバンクはこの分野での進展を通じてパートナーシップを強化していく意向を示しています。具体的には、NVIDIAの最新製品であるGH200 Grace Hopper superchipを活用し、エリクソンのCloud RANソフトウェアはそのプロトタイプとして実証実験が行われました。これにより、通信インフラの効率化が期待されています。
また、両社は「AI-RAN」の実現に向けて、RAN機能をGPUにオフロードすることや、ソフトバンクの開発中のAITRASオーケストレーターとエリクソンのネットワーク管理/自動化プラットフォームの連携によるAIとRANの統合のプロトタイプ検証を進めています。これらの成果は、今後の通信インフラの基盤作りに大きな寄与を果たすと考えられています。
エリクソン・ジャパンの代表取締役社長であるジャワッド・マンスール氏は、今回のマイルストーンが通信業界における革新を促進する一助となるとし、「もちろん、これはエリクソンのコミットメントを裏付け、通信事業者を支援するための重要なステップです」と意気込みを語りました。
一方、ソフトバンクの専務執行役員でCTOを務める佃英幸氏は、これまでの研究開発の成果を踏まえ、AI-RAN技術の進化がソフトバンクのインフラの進化 in 進む可能性を強調し、「次世代のAIを支える通信インフラの構築に向け、さらなる進化を目指します」と述べました。
両社は、Mobile World Congress Barcelona 2024で発表されたAI-RANアライアンスのメンバーとしても知られています。この提携は、AIをセルラー技術に統合し、RAN技術とモバイルネットワークを進化させるための新たな取り組みを意味しており、通信業界の未来に対する期待が高まります。
さらに、エリクソンは150年以上にわたり通信テクノロジーの開発に携わってきた企業であり、顧客との協力のもとでデジタル社会の未来を築くことをサポートしています。このような中、エリクソンとソフトバンクの協力関係は、ますます進化する通信の世界で大きな役割を果たすことでしょう。
今後も両社の取り組みに注目が集まります。エリクソンの最新情報は公式ウェブサイトやSNSを通じて発信されていますので、ぜひチェックしてみてください。