2024年度新入社員、その特徴と育成のポイントとは?
株式会社シェイクが実施した「2024年度入社 新入社員レポート」から、新入社員の傾向が見えてきました。
今回の調査では、1,806名の新入社員を対象に、仕事への意欲、組織への期待、上司への要望など、多岐にわたる質問を行いました。
調査結果から明らかになったのは、新入社員が仕事に求めるものは「やりがい」と「自己成長」、組織には「良好な人間関係」と「満足する収入」であるということです。
さらに、上司との飲みの席にも前向きな姿勢が見られるなど、従来のイメージとは異なる傾向も見られました。
では、このような新入社員をどのように育成していくべきなのでしょうか?
本記事では、調査結果を基に、新入社員の育成ポイントを以下の5つの観点から解説していきます。
POINT① 仕事に求めるものは「やりがい」と「自己成長」
新入社員の半数以上が「働く目的」として「やりがい」と「自己成長」を選択しました。
これは、Z世代が個人の成長や自己実現を重視する傾向にあることを示唆しています。
POINT② 組織に求めるものは「良好な人間関係」と「満足する収入」
「長く働き続けるための条件」として「良好な人間関係」を選択した新入社員は76.4%にのぼりました。
これは、組織への帰属意識や、良好な人間関係を築くことの重要性を認識していることを示しています。
また、「収入」を選択した割合は54.0%と、2022年と比べて増加傾向にあります。
これは、経済的な安定に対する意識の高まりを示しており、新入社員は給与面についても重視していると考えられます。
POINT③ 強みと感じているのは「対人感受性・信頼関係構築」
「自身の得意なこと・強み」として、「他者の思いや考えを理解し、信頼関係を築くこと」を選択した新入社員が半数以上を占めました。
これは、Z世代がコミュニケーション能力や協調性を重視する傾向にあることを示しています。
POINT④ モチベーションが高まるポイントは「承認」「達成」「成長」
新入社員のモチベーションを高めるためには、「承認」「達成」「成長」という3つの要素が重要であることが分かりました。
具体的には、上司や同僚からの具体的な承認や、目標達成、自身の成長を実感できる機会を提供することが重要です。
POINT⑤ 上司に求めるものは「きめ細かい指示」「社会人基礎の指導」「飲みの誘い」
上司に求めることは「きめ細かい指示」と「社会人基礎の指導」という結果になりました。
これは、新入社員が社会人としての基礎力やスキルを身につけたいと考えている一方で、まだ経験が浅いため、具体的な指示や指導を求めていることを示しています。
また、意外なことに「飲みの席に誘ってほしい」という回答も多数見られました。
これは、上司との距離を縮め、親睦を深めたいという新入社員の気持ちの表れかもしれません。
新入社員育成のポイント
これらの調査結果を踏まえ、新入社員の育成には以下の2点が重要となります。
① コミュニケーション重視と具体的な承認・アドバイス
新入社員は、職場でのコミュニケーションを積極的に求めています。
そのため、上司や先輩は積極的にコミュニケーションを取り、新入社員が安心して職場に溶け込めるようサポートすることが重要です。
また、新入社員の頑張りを具体的に認め、アドバイスすることで、モチベーションを維持し、成長を促すことができます。
② キャリア自律に向けた支援
新入社員は、自分自身の成長やキャリアについて積極的に考え、行動したいと考えています。
そのため、上司は新入社員のキャリア目標やビジョンを理解し、個々の成長をサポートする体制を整える必要があります。
ジョブクラフティングなどの手法を取り入れ、新入社員が主体的に仕事に取り組めるよう支援することで、高いモチベーションと帰属意識を育むことができます。
まとめ
2024年度の新入社員は、従来の世代とは異なる価値観を持ち、仕事や組織に対して高い期待を持っています。
彼らの特徴を理解し、適切な育成プログラムを提供することで、新入社員の定着率向上と組織全体の活性化に繋げることが期待できます。
株式会社シェイクでは、新入社員の育成に関する豊富な経験とノウハウに基づき、企業の課題解決を支援しています。
新入社員の育成でお困りの方は、ぜひ株式会社シェイクにご相談ください。