新しい時代の通信環境を支える『Optilink』
2月14日、福岡市に本社を置くグラウド株式会社が、光回線の自動バックアップが可能な新サービス『Optilink(オプティリンク)』の提供を開始しました。これは、既存のルータにケーブルを挿すだけで、高速の光回線がトラブルなく利用できるようになる画期的なシステムです。グラウドは、主にCRM支援や営業促進を行っている企業であり、今回のサービス開始により、より確実でスムーズな通信環境を提供しようとしています。
Optilinkの特徴
Optilinkは、大手4キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天)に対応しており、各キャリアのモバイル回線から、最も安定した回線に自動で切り替えが行われます。これにより、契約している光回線に障害が発生した際も、迅速に通信を続けることが可能です。一切の複雑な設定は不要で、設置後は容易に運用できる点が大きな魅力です。
- - 簡単な設置: 既存のルータに挿入するだけで、特別な工事は必要ありません。
- - 自動復旧機能: 万が一システムがフリーズした場合でも、自動で再起動する機能があらかじめ備わっており、ユーザーが手間をかけることもありません。
このサービスは、オンライン決済の普及や業務のIT化が進む中、ますます重要な役割を果たしています。通信のトラブルがビジネスに与える影響は計り知れず、通信環境の維持は企業において必須とされる時代となっているのです。
開発の背景とビジョン
グラウド株式会社の営業担当、中野龍太郎氏と、システムを開発したMAYAネットソリューションズの柳本清氏に取材を行い、今回のサービス開発につながる経緯を伺いました。
柳本氏は、インターネットの依存度が高まる現代において、通信の停滞が企業活動に多大な影響を及ぼすことを指摘しました。総務省の調査によれば、有線通信の故障率は年間28%にも上るとのことで、継続してインターネットにアクセスできることの重要性が再認識されています。こうした中で、もっと身近で使いやすく信頼性の高いバックアップシステムの開発が求められていました。
一方、中野氏は、現場のニーズに応えることが重点であると語り、製品の利便性とともに、万が一の時に対処できる体制を整えることが重視されています。「パッチワーク的なサポートは避けるべき」と話し、全体として使いやすさを追求してきたと述べました。Optilinkでは、「駆けつけサービス」を通じて、障害が発生した際にはすぐに現場にスタッフが駆けつけ、状況確認を行うサービスも提供されるため、より安心です。
サービスの流れと利用方法
Optilinkの利用は非常にシンプルです。まず、既存の通信設備に中継機YT100(専用機)を設置します。その後、万が一通信障害が発生しても、Volansは自動的に障害を検知し、モバイル回線に切り替えることで通信を維持します。元の回線が復旧次第、再度接続が行われるので、利用者はほとんどその都度の設定や操作を行う必要がありません。さらに、障害の原因についてのヒアリングを行い、再発防止策についても協議します。
企業の取り組み
『Optilink』の開発と販売を手掛けるグラウド株式会社は、現場からの信頼を大切にし、顧客の期待に応えることで進化し続けます。新しい通信サービスを通じて、企業の生産性向上や業務の円滑化に寄与することを目指しています。
訪問設定サポートや技術的な相談など、あらゆる面から企業をバックアップする体制を整え、安心して通信環境を利用できるように努めています。今後も、グラウドは新しい技術革新を取り入れつつ、顧客にとって便利で安全なサービスを提供していく所存です。