JPYCがKaiaチェーンでの発行を開始
JPYC株式会社が発行する日本円連動型ステーブルコイン「JPYC」が、Kaiaチェーンで発行されることが決定しました。この動きは、JPYCが2025年8月の資金移動業ライセンス取得後、初回発行から約7か月で実現した新しい展開です。
今回の提携により、JPYCとKaiaは送金、決済、デジタル金融サービスといった多様なユースケースの拡大を目指します。これはアジア地域におけるJPYCのユーザーアクセスを広げ、グローバルな流動性を確保することに繋がります。
Kaiaチェーンについて
Kaiaはアジア最大級のブロックチェーンエコシステムのひとつで、高速トランザクションやEVM互換性、Gas Delegationなどを特徴としています。特に、LINEメッセンジャーを基盤にしたMini Dappエコシステムとともに、次世代のデジタル金融インフラを構築するために最新技術を活用しています。
また、Kaiaリーダーたちは、件数の多い送金、決済、清算などの分野に特化したベンチャーファンドを設立し、その資金を利用して様々なスタートアップに対して支援を行う予定です。
JPYCの現在の状況と将来の計画
JPYCは、国内の資金移動業ライセンスを保持しており、最近では資金調達が順調に進み、利用者の拡大を続けています。2026年5月までに口座数は18,000件、累計発行額は25億円に達し、総取引高が350億円を超えています。こうした実績は、JPYCが国内ステーブルコイン市場をリードする存在であることを示しています。
さらにJPYC EXでは、発行上限が「1日あたり100万円」から「1回あたり100万円」に変更され、利用者の利便性を高めることを目指しています。しかし、資金決済法に基づく不正利用防止の観点から、短時間内に連続した発行申請は制限されています。
JPYCのテストネット「Kairos」について
「JPYC Faucet」は、開発者がテストネットでJPYCの挙動を確かめるために利用できるツールです。ウォレットを接続するだけで即座にテスト用JPYCを取得でき、複数のテストネットワークにも対応しています。利用には条件が設定されていますが、開発者は無償でこのサービスを使うことができます。
JPYCの活用事例
現在、日本国内外でJPYCを活用した様々な実証実験が進行中です。HashPort Walletを利用した店舗での決済や、国外でのクロスボーダー送金、ECサイトでの導入などが行われています。これにより、安全で便利な次世代金融インフラが着実に広がっており、一人ひとりのライフスタイルに応じた自由な決済手段が提供されています。
JPYCの代表取締役CEO岡部典孝氏は、「KaiaのネットワークにJPYCが参加することを歓迎し、アジア全域での金融インフラ構築に全力を注ぎます」とコメントしています。Allianceの議長であるソ・サンミン氏も、「JPYCの導入によって、決済と送金サービスがさらに拡充されることを期待しています」と語りました。
今後、JPYCとKaiaはユーザー体験と実用性を重視し、アジア市場におけるWeb3金融インフラの発展に貢献していくことでしょう。