アクアポニックス初、栄養機能食品『FISH VEGGIES』登場！

アクアポニックスは、養殖と水耕栽培を同時に行う革新的な農法です。新潟県に本社を構える株式会社プラントフォームは、2019年から商用規模のアクアポニックスプラントを運営し、安全で安心な無農薬・無化学肥料の野菜生産を実現してきました。

この度、同社はアクアポニックスで栽培したリーフレタスを用いた栄養機能食品『FISH VEGGIES ミックスレタス』の販売を開始することを発表しました。栄養機能食品とは、特定の健康効果が期待できる成分を含む食品で、特に葉酸やビタミンKが注目されています。

新潟大学との共同研究により、アクアポニックスで栽培したリーフレタスには、季節に関わらず安定して葉酸やビタミンKが豊富に含まれていることが示されました。この発見により、アクアポニックス産のリーフレタスが栄養機能食品としての認定基準を満たすことが確認されたのは、国内初の成果です。

『FISH VEGGIES ミックスレタス』は2024年4月15日から販売が開始され、90g入りでオープン価格で提供される予定です。葉酸は赤血球の形成を助け、胎児の発育に寄与する栄養素として知られており、ビタミンKは正常な血液凝固を保つために不可欠です。

アクアポニックスは、養殖魚からの排泄物を利用して微生物が肥料を生み出し、その肥料で野菜を育てます。この循環型の農法は、水を一切無駄にせず、同時に安全で持続可能な食料生産システムを実現しています。長岡のプラントでは、稼働以来5年間水を換えることなく運営されており、完全循環型の農法が実践されています。

株式会社プラントフォームは、持続可能な農水産物の生産モデルの確立を目指し、今後も研究開発を進める予定です。また、彼らの取り組みは、新たな食料生産システムの拡大に貢献しており、安心・安全な有機野菜を選べる未来を提供することを目指しています。

今回の研究成果は、日本農芸化学会2024年度大会でも発表され、新潟大学と共同での発表が予定されています。アクアポニックスにおける新たな可能性が広がる中、一般消費者にもその恩恵が届くことが期待されます。これからのアクアポニックスの成長に目が離せません。

会社概要