米国カリフォルニア州に本社を置くラントロニクス社が新たに発表した《PremierWave SE1000》は、国内市場向けに組み込み技術を一新するハイパフォーマンスシステム・オン・モジュールです。規格サイズは55mm×30mm×6.3mmと非常にコンパクトですが、そのサイズの小ささを感じさせない高性能を誇ります。
このモジュールは、主にセキュアなM2M(Machine to Machine)アプリケーションや産業用IoT(Internet of Things)アプリケーションの迅速な開発を実現するために設計されています。特に、シリアル機器を簡単にEthernetへ接続できるため、多岐にわたる機器での導入が可能です。
《PremierWave SE1000》は、32ビットARM9プロセッサを搭載しており、64MBおよび256MBのFlashオプションに対応しています。これにより、C言語やPythonなどの多様なプログラミング言語が利用でき、カスタムソフトウェアの開発を容易に行えます。ネットワーク化にはTCP/IPを含む必要なソフトウェアやWebサーバーが内蔵されているため、開発コストを最小限に抑え、短時間での製品化を実現します。
特徴と利点
1.
コンパクトかつ互換性のあるデザイン: 小型でありながら、無線機能を有し、従来のPremierWave ENとピン互換の設計。これにより、設置も簡単です。
2.
低消費電力: 平均131mAの低消費電力で、持続可能性へ配慮した設計。特にIoT機器に求められる要素の一つです。
3.
高いセキュリティ: End to end SSL/TLS、SSHトンネリングなどにより、データを安全に転送できる機能も備えています。
4.
多彩なインターフェース: Ethernet、Serial(UART/RS232/RS485)、USB2.0、I2C、SPIなど、さまざまなインターフェースに対応しており、用途の広がりが期待できます。
5.
長期保証: 5年間の製品保証が提供されるため、安心して使用できる点も魅力です。
利用可能な分野
《PremierWave SE1000》は、エネルギー関連機器や医療機器、情報通信、ロボット技術など、さまざまな分野での利用が可能です。特に、工場・ビルオートメーションやスマートアグリ(農業IoT)などの分野において、その威力を発揮します。
ラントロニクス社は、1989年に設立され以来、約300万台のネットワーク機器を市場に出荷してきました。今回の新製品がもたらす可能性は大きく、日本市場でもその影響力を高めることが期待されています。
詳しい情報は、
こちらをご覧ください。
最新の開発動向や販売計画についての問い合わせは、日本ラントロニクス株式会社までお気軽にお問い合わせください。