日立市自動運転バス
2025-02-28 18:43:58
日立市、国内初のレベル4自動運転バス営業運行を開始
日立市における自動運転バスの実用化
茨城県日立市は、2025年2月3日から国内初となる中型バスのレベル4自動運転による営業運行を開始します。この取り組みは、経済産業省と国土交通省の実証事業の一環として行われ、ひたちBRT専用道内での実証実験を経てのものです。これにより、地域の交通問題に対する革新的な解決策が期待されています。
自動運転バスの概要
今回の運行は、特定の条件下で自動運転装置がすべての運転操作を担うレベル4の「ドライバーレス走行」です。自動運転バスの運行区間は、日立電鉄線跡地を活用した約6.1kmのBRT専用道で、南部図書館から河原子間を結びます。この区間は、国内のレベル4自動運転による運行の中で最も長い距離となり、平日に1台あたり8便(往復4回)が運行されますが、当面、運転席には乗務員が常駐します。
車両は、先進モビリティ株式会社が改造した国産の中型バスを使用し、最高速度は40km/hに設定。これにより、日常的な移動手段として安全性が確保され、利用者も安心して自動運転バスを利用できる環境が整います。
地域に根差した新たなモビリティサービス
2025年2月2日には、道の駅日立おさかなセンターで自動運転バスの営業開始を祝う出発式が行われ、地域住民や関係者からの期待が寄せられました。試乗会も実施され、多くの人々が未来の交通形態に触れる貴重な機会となりました。
日立市は明治時代からの産業都市で、多くの企業が集積する地域ですが、朝夕の交通渋滞は長年の課題でした。そこで2018年度からは、BRTバス路線における自動運転走行の実証実験を開始。この成果をもとに、レベル4自動運転の営業運行まで辿り着きました。
今後の展望
日立市では今後、レベル4での走行実績を積み、2025年度中には乗務員が不在の無人バス運行を目指すという大胆な計画も進行中。また、日立市は「デジタルライフライン全国総合整備計画」の一環として選定されており、BRT専用道の取り組みを他の一般道へも拡張し、多様な移動手段の確保を目指しています。
この取り組みが地域の課題解決に寄与し、さらに多くの人々が移動しやすい環境の実現に向けて前進することが期待されています。今後の日立市の自動運転技術の進展から目が離せません。地域の皆様や関係者のご期待にこたえ、持続可能な交通システムの確立に寄与していく所存です。
会社情報
- 会社名
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茨城県日立市
- 住所
- 電話番号
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