住友林業の新物流サービス「JUCORE 物流」が関西に登場
住友林業株式会社の子会社、ホームエコ・ロジスティクスが新たに開始した物流サービス「JUCORE 物流」は、関西地域でも利用が可能になりました。このサービスは、建材の配送に特化しており、効率化やコスト削減を目指しています。
JUCORE物流とは?
JUCORE物流は、住宅資材を共同で配送するサービスです。昨年の8月1日に始まり、首都圏に続いて京阪神地区でも展開され、近年の建材物流の課題を解決する新たなソリューションとして期待が寄せられています。特に、複雑な建材流通において、商物分離や高積載のコンセプトを取り入れています。これにより、トラックの運行効率を最大化し、運転手の負担を軽減しているのです。
サービスの特長
このサービスにはさまざまな特長があります。その一つは、小半径の物流拠点を利用していることにあります。首都圏には11カ所、関西には2カ所に配送センターが設置され、その範囲は10~20kmと短距離です。これにより、各納品現場への配送時間が短縮され、急な変更にも柔軟に対応できます。
また、JUCORE物流は、複数の建材メーカーからの資材を一か所でまとめて配送する方針を採用。これまで工期に合わせて個別に配送されていた資材を、効率的にまとめて移動することで、納品現場の荷受け負担を軽減し、配送の頻度を約60%削減することが実現できました。
建材物流業界の課題を克服
また、建材業界ではしばしば、納品する時期や内容についての調整が難しいという問題があります。特に業界全体において輸送力不足が懸念されており、「2024年問題」として知られる運転手の時間外労働時間の制限が新たな課題となっています。JUCORE物流での共同配送は、この問題をも緩和する方向に進んでいます。
将来の展望
JUCORE物流は、2030年を目処に、福岡県やその他の都市でもサービスを展開する計画があります。長距離の幹線輸送サービスも含まれ、効率的な建材物流を実現するためにさらなるプランが進行中です。従来の運行方式からの脱却を目指し、持続よく効率的な物流を展開することで、現場の生産性向上に貢献しています。これにより、社内でのノウハウを活かして、よりスムーズな配送ルートを構築していく方針です。
環境への配慮
住友林業グループは、木材を中心とした事業の展開を通じて、環境問題にも配慮しています。JUCORE物流は、持続可能な配送手法を取り入れることで、建材物流業界全体の脱炭素化に貢献できることを目指しています。
このように、JUCORE物流は、関西地区の建材流通業界に新たな風を吹き込み、今後の展開が楽しみなサービスとなっています。