株式会社アジラ、行動認識AIとVLMの新技術特許取得
株式会社アジラ(東京都町田市)が、行動認識AIと視覚言語モデル(VLM)を組み合わせた「異常行動判定システム」に関する特許(特許第7891303号)を取得した。これにより、同社が保有する特許の数は28件に達した。この技術は、AIの進化を背景に、防犯分野での新たな試みとして位置づけられている。
特許取得の背景
アジラは、2026年6月から独自開発した防犯特化型VLM「AsillaVision」をAI警備システム「AI Security asilla」に統合し、国内の大型施設での本格展開を目指している。行動認識AIが人の動きを捉え、VLMが映像の文脈を理解することにより、防犯カメラは「動きを検出する」だけでなく、「状況を理解する」能力を備えることが期待されている。
しかし、VLMは映像と言語を一緒に処理するため、通常の検知モデルに比べて大量の計算資源を必要とする。そのため、実際の現場において多くのカメラ映像を扱う際には、VLMの高い分析能力を活かすために処理負荷を減らす工夫が重要だった。
特許の技術は、軽量な行動認識AIにより映像を絞り込み、その後にVLMに提供するというプロセスを用いることで、処理負荷の軽減を実現している。これを通じて、アジラは実際に運用可能な形を目指し、研究開発を重ねてきた。
特許概要
特許情報
- - 特許番号:特許第7891303号
- - 発明の名称:異常行動判定システム
- - 出願日:2026年3月2日
- - 登録日:2026年7月8日
- - 特許権者:株式会社アジラ
特許のテクノロジー
特許のポイントは、映像内の人物の特徴点の動きを基に異常行動の有無を判定し、その結果に従って特定の映像だけを抽出してVLMに指示を与える技術にある。この方法によって、VLMは異常行動に見える映像だけを処理対象とし、それによって大幅に処理負荷を軽減できる。
このアプローチにより、処理速度とコストを抑えつつ、詳細な判定と分析を行うことが可能となり、警備員や管理者は状況を的確に把握しやすくなる。また、従来から存在したVLMによる常時解析の制限も克服できるようになり、安全性の向上が期待されている。
今後の展望
アジラは、行動認識AIを基盤にして異常行動検知や人物の追跡・同定技術を特許として蓄積してきた。最近取得したこの特許は、行動認識AIとVLMの組み合わせによる新たな試みとして、大きな意義を持つ。今後も技術開発を進め、安全で安心な社会の実現に向けて貢献していく考えだ。
「AI Security asilla」とは
「AI Security asilla」は防犯カメラの映像をAIが24時間365日分析し、暴力や転倒、侵入などの異常行動を瞬時に検知するシステムである。人手による監視では見逃しがちな異変を捉え、警備員や管理者に即座に通知することができる。このシステムは既存のカメラをそのまま活用できるため、追加の設備投資が不要で、高い安全性を保ちながら限られた人員で運営可能な次世代のセキュリティソリューションとして注目されている。
株式会社アジラは、行動認識AIをベースにした各種プロダクトとソリューションを開発し、幅広く提供している。公式ウェブサイトでは、さらなる情報が提供されているので、ぜひアクセスしてみてほしい。
公式ウェブサイトはこちら