長野県が展開する「信州ITバレー構想」に基づき、一般社団法人長野ITコラボレーションプラットフォーム(NICOLLAP)が設立されました。この組織は、長野県経営者協会の山浦愛幸会長や、長野県立大学の安藤国威理事長の呼びかけに応じて、技術とビジネスの双方を支援することを目的としています。
NICOLLAPは、ビジネス会員とIT会員という2つの会員種別を設け、地域のビジネス課題解決や新事業創出に向けた支援を行っていきます。ビジネス会員は長野県内外から募り、既に県内企業である株式会社サンクゼールやエムケー精工株式会社が参加を表明しています。一方、IT会員は、NICOLLAPの理事を務める企業が中心で、今後は先端技術を持つ企業やクリエイターを積極的に受け入れる計画です。また、長野市ICT産業協議会とも戦略的な連携を図っていく予定です。
このプロジェクトでは中山間地の問題解決やヘルスケア促進、観光の活性化、次世代製造業実現、IT人材の育成など多岐にわたるテーマが掲げられています。特に目標としては、今後5年間で会員間のコラボレーションにより、100のプロジェクトを立ち上げ、実行することです。
さらにNICOLLAPは、長野市の善光寺門前町を中心に「善光寺門前イノベーションタウンプロジェクト」を設立し、地域発展の拠点を築くことを目指しています。ここでは若手経営者によるコミュニティが形成され、さまざまなプロジェクトが進められる予定です。また、日本ユニシス株式会社が提案する「地域共創ラボ」も、この地域に拠点を設け、地元の企業とコラボレーションするためのワークショップを定期的に開催します。
これらの活動は、2019年9月17日に長野市西後町の北野文芸座で開催される「信州ITバレー構想キックオフシンポジウム」にて詳細が発表される予定です。このシンポジウムでは、設立からこれまでの計画や、今後の展望が共有され、多くの参加者とともに盛り上がることが期待されています。
提案された事業内容には、戦略の企画・提言から新規事業の立ち上げ支援、高度な専門人材の育成まで多くの項目が含まれています。このように、NICOLLAPは長野県のIT発展を支える重要な役割を果たしていくでしょう。
詳細は公式ウェブサイト
https://nicollap.jpで確認できます。